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レイディ・オードリーの秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 542p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773379129
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

三年半ぶりに帰国した男を待ち受けていたのは愛する妻の訃報だった…そして男は忽然と姿を消す…。謎の解明に乗り出す若き弁護士、その行く手に立ち昇る美しき悪魔の影…。

著者等紹介

三馬志伸[ミンマシノブ]
1959年千葉県生まれ。慶應義大学大学院博士課程満期退学。現在、玉川大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

136
どんな秘密なのかと思ったのだが、いささか拍子抜け。しかし、その時代、フロイト以前では、人の性格に対する捉え方はそれでもよかったのだろうか。その時代には適し、コリンズと並び讃えられたのだろうが、時代が過ぎても良さを伝える作品と、時代の流れには堪え得ない作品があるのだと改めて思う。その時代に斬新ともて囃されても、心をうつものがあるが十分でなければ、時とともに劣化していくのかもしれない。楽しくは読めた。エンタメとしては良作(上から目線ですが)2016/09/18

まふ

81
町医者の家庭教師の若き美人ルーシーは名家のサー・マイケル・オードリーに見初められ、その後妻となった。マイケルの甥ロバートはオーストラリアから帰った親友のジョージとともにオードリー家を訪ねるが、ジョージは突然行方不明になる…。ビクトリア時代の地方の名家を舞台にしたいわゆる「センセイション小説」と言われるもの。なかなかの長編だが、物語は少し不自然な部分はあるもののよくまとめられており、最後まで飽きずに読めた。当時はウィルキーコリンズと並ぶ人気小説だったというが、今でもその魅力は十分にあると思った。G1000。2023/03/06

NAO

55
犯罪小説、ミステリの先駆けともいえるヴィクトリア朝の「センセーション小説」として、ウィルキーコリンズの『白衣の女』に勝るとも劣らないと人気を博したという作品。古い領主館と妖しげな美女というゴシック・ミステリーの王道ともいえる話は、その美女がどれだけ魅力的かつ妖しげな雰囲気を醸し出しているかにかかっているが、レディ・オードリーの性格設定は、いささか中途半端。しかも、この話、かなり早い段階でネタバレ。フィービーや彼女の恋人ルークがもっと悪人だったら話がずっと面白くなっただろうにと残念。2016/08/26

ごへいもち

21
ヴィクトリア朝ミステリ。「白衣の女」系。なので長々と続く心象風景、情景描写とかすっ飛ばし。表紙絵はダンテ・ガブリエル・ロセッティ、雰囲気あるなぁ。訳注も馴染みのものが多く楽しかった2015/10/24

飛鳥栄司@がんサバイバー

11
ミステリ仕立てのゴシックロマンを堪能させてもらった。本書は1862年に3巻建てで出版されているとのこと。分類としてはセンセーション小説とのことだが、サスペンスチックに仕上がっており、ミステリとしても楽しめる。3巻に入ってからはサスペンス的に失速感が否めない。本書が出版される2年前にコリンズの『白衣の女』が出版されている。個人的には『白衣の女』に軍配。ちなみに、長編ミステリの祖と言われるガボリオの『ルルージュ事件』が1866年、コリンズの『月長石』は1868年なのでそれに先立っての発表である。2014/10/10

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