内容説明
近代化途上の日本に西欧が与えた衝撃を跡付け、心身を融和させて錯雑たる現実と対峙する知恵を虚構の世界から引き出す。
目次
１ 『ハムレット』―曖昧さへの多角的切り込み
２ 鍍金と東亰 アメリカ人病と日本人病
３ 近代化途上の日本における幽霊の運命
４ 資質と出発点―ワイルド、芥川、フォークナー
５ 逃避と帰還―シャーウッド・アンダーソンのアメリカ
６ 「おもしろうてやがて悲しき」一九二〇年代とその後
７ 善魔対ぐうたら―遠藤周作とキリスト教文学
８ 明治百一年の遺書
９ 村上春樹と比較文学者の触手
１０ 二つの『失楽園』―そして霊肉の相克と調和
著者等紹介
森本真一［モリモトシンイチ］
１９５１年生まれ。１９７６年上智大学大学院英米文学専攻修士課程修了（文学修士となる）。現在昭和女子大学人間文化学部国際学科教授。ＦＩＬＬＭ（近代語学文学関連の国際学会）事務局長補佐（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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