内容説明
「シェイクスピアの歴史劇」8作品を一挙に論じる。イングランド―およそ90年にわたる戦い・愛憎の連鎖の日々。
目次
『ヘンリー六世・第一部』秩序と反秩序の相関―ジャンヌ・ダルクの忌避
『ヘンリー六世・第二部』テクストの戦略―「ジャック・ケイドの乱」を中心に
『ヘンリー六世・第三部』秩序の崩壊―父と息子、兄と弟の絆
『リチャード三世』秩序への挑戦―言語秩序の撹乱による意味作用
『リチャード二世』自作自演の屈辱的仮想世界
『ヘンリー四世・第一部』パロディ的構造と放蕩王子伝説―ポータルサイトとしての二幕四場から見る
『ヘンリー四世・第二部』ヘンリー五世誕生のイメージ戦略
『ヘンリー五世』否定される英雄物語
著者等紹介
井上准治[イノウエジュンジ]
1948年大阪市生まれ。73年神戸市外国語大学英米学科卒業。77年金沢大学大学院文学研究科修士課程修了。88~89年英国バーミンガム大学シェイクスピア研究所留学。80年日本福祉大学社会福祉学部講師から86年同助教授を経て98年より同教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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