内容説明
アラブ初のノーベル賞作家。伝統的土壌の上に西洋文学の手法を駆使して築いた豊かな小説世界より傾向の異なる短編5作を紹介。
著者等紹介
塙治夫[ハナワハルオ]
1931年茨城県生れ。1952年外務省入省。カイロでアラビア語を研修し、アラブ7ヵ国などに勤務。駐オマーン大使を最後に1994年退官
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感想・レビュー
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denken
1
一息で読んでしまう程度に面白い。イスラム特有の掛け合いが印象に残った。2010/02/25
稲葉孝太郎
0
訳者があとがきで述べているように、多様な主題をもった短編集。ここまでバラバラな作品を書く人は、そうそういないように思う。ボルヘスの「アル・ムターシムと名のる男」を想起させる「ザアヴバラウィー」に始まり、老年の悲愴を語る「空っぽのカフェ」、主人公が娼婦の手玉にとられる「旅立ちの前」、子供時代の幻想的な不安を描く「手品師が皿をさらった」、経済の変化による社会的地位の浮き沈みがテーマの「頂上の人々」の5編。個人的なお気に入りは「手品師が皿をさらった」で、こういう感じの短編は、なかなかお目にかかれないと思う。2014/11/14
絶望のメンヘラ
0
『物事を知り、それに無知でないことが大事なんだ』 『ザアタル・ヌーリー、良い男の名前だ!何でそれを恥じるんだね?』 2013/05/21
まりこ
0
そーいえば古い「地球の歩き方」には、マフフーズの通ったカフェが載ってたな。行けばよかった・・・って読む前に行ってもしゃーないか。エジプトに行きたい気持ちを紛らわせる為に読んだのに、さらに募るよ。ほんとは今月末行く予定だったのに…ファッキン異動め。2011/12/14
Като́н
0
ノーベル文学賞受賞者ローラー計画の一環にて2023/11/20