内容説明
学問を中心としたベルリン大学「水曜会」会員のなかから、1944年7月20日に起こったヒトラー暗殺未遂事件に関与したものが出た。その中の二人、参謀総長だったベック将軍と、ベルリン大学シュプランガー教授の生き様の真実。
目次
第1章 プロイセンから第二次世界大戦まで(ドイツ帝国の興亡;ナチズムの台頭と大学への影響 ほか)
第2章 「水曜会」と抵抗運動(「水曜会」の性格;「水曜会」の集まり ほか)
第3章 「水曜会」の特異な人物像―ベック将軍とシュプランガー教授(ベック将軍;シュプランガー教授)
第4章 抵抗運動とヒトラー暗殺計画(抵抗運動;ヒトラー暗殺未遂7・20事件 ほか)
著者等紹介
中沢護人[ナカザワモリト]
1916(大正5年)山梨県で出生。1933(昭和8年)静岡高等学校文科乙類入学。1936(昭和11年)同校卒業、東京帝国大学法学部入学。1939(昭和14年)同大学卒業、日本製鉄株式会社入社。1944(昭和19年)横浜事件末端組織に連座して検挙、のち応召、甲府連隊入隊。1945(昭和20年)日本共産党入党(昭和25年離党)。1951(昭和26年)東京大学生産技術研究所文部技官。1961(昭和36年)「思想の科学」編集委員。1962(昭和37年)法政大学経営学部兼任講師。1969(昭和44年)武蔵野美術大学非常勤講師。2000(平成12年)2月22日死去、八十三歳
田沢仁[タザワマサシ]
1930(昭和5年)神奈川県横浜市で出生。1947(昭和22年)第三高等学校理科入学。1950(昭和25年)同校卒業、大阪大学理学部生物学科入学。1953(昭和28年)同大学卒業、大学院入学。1955(昭和30年)大阪大学理学部助手。1955‐57(昭和30‐32年)日独交換学生としてドイツ・チュービンゲン大学にて在外研究。1960(昭和35年)理学博士。1967‐68(昭和42‐43年)ベルリン自由大学講師。1968(昭和43年)大阪大学理学部助教授。1977(昭和52年)東京大学理学部教授。1990(平成2年)定年退官、東京大学名誉教授、福井工業大学工学部教授日本学士院賞。1990‐91(平成2‐3年)日本植物生理学会会長
増田芳雄[マスダヨシオ]
1928(昭和3年)関東州大連市で出生。1945(昭和20年)旅順工科大学予科入学。1947(昭和22年)松山高等学校理科転入学。1950(昭和25年)同校卒業、京都大学理学部植物学科入学。1953(昭和28年)同大学卒業、愛媛大学文理学部助手。1957(昭和32年)大阪市立大学理工学部助手。1961‐63(昭和36年)理学博士、スウェーデン、カナダに在学研究。1965(昭和40年)大阪市立大学理学部助教授。1971(昭和46年)同教授。1982(昭和57年)スイス・ローザンヌ大学名誉博士。1991(平成3年)定年退官、大阪市立大学名誉教授、帝塚山短期大学教授。1998(平10年)定年退職、藍野学院短期大学客員教授。1998(平成10年)チェコ科学アカデミー・プルキニエメダル。1971‐78(昭和46‐53)日本植物生理学会欧文誌編集長。1978‐81(昭和53‐6年)同学会会長。1973‐76(昭和48‐51年)国際植物成長物質学会副会長。1976‐79(昭和51‐54年)同学会会長。1975‐80(昭和50‐55年)国際植物生理学連合副会長
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