内容説明
郷土文学の系譜。岡山との繋がりの中に、作家たちの素顔が見える。
目次
清水紫琴―女子民権運動の先覚
正富汪洋―恋愛至上主義の裏側
里村欣三―捨て身の反逆
夏目漱石―青春の日の岡山
薄田泣菫―プラトニックラブの結晶
平尾不孤―スキャンダルに埋没
吉行あぐり―三児抱えて美容師奮闘
若山牧水―三つの恋の行方
石川達三―優等生から不良へ揺れた青少年期
近松秋江―愛欲描いて離苦惨々
内山完造―中国革命思想家との友情
萩原朔太郎―六高時代をめぐって
戸川残花―元領主はマルチ人間
中河与一―ロマン育む瀬戸の海
藤原審爾―青焔の時
横溝正史―真備町疎開で新天地
斎藤真一―原点に向かう旅
柴田錬三郎―無頼の青春