内容説明
平成十二年六月十三日、南北両首脳はしっかりと手を握り合った。涙が溢れ出て止まらない。空港のうしろには見慣れていたはずの山々が写っている。この日を迎えるまでの半世紀は、私がこの手記を書くために要した時間でもあった。
目次
ソ連参戦
思い出
八月十三日
八月十五日
八月十六日
開城
平壌駅
ソ連軍の進駐
船橋里
昭和二十年 秋~冬〔ほか〕
著者等紹介
天内みどり[アマナイミドリ]
陸軍獣医の木村一栄を父とし、昭和8年青森県三本木で生まれる。幼少時代は満州里と北海道の白糠で過ごす。父の転勤、疎開、渡満、引揚げなどで小学校は転校ばかり。白糠小学校、東京の代沢小学校、福井の進放校、新京の在満国民学校、そして引揚げ後は1年おくれて福井の上穴馬小学校荷暮分校を卒業。昭和22年秋、穴馬中学校から八戸の三条中学校へ転校。その後地元の八戸東高等学校、弘前大学文理学部を経て化学教師となる。平成3年退職。それを機に結社「コスモス」に短歌を学び、趣味の草木染めと書道に勤しんでいる
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