内容説明
シェイクスピアとドストエフスキー!二人の作家は時代も違うし文学ジャンルも全く異なる。けれどもその中身となると…『マクベス』と『悪霊』を通してその類似性を徹底的に分析した。
目次
マクベスの虚無の萌芽とスタブローギンの徹底したニヒリズム
ニヒリズム遂行に際してのマクベスの不安と迷い
眠りの喪失と精神の錯乱
意識と無意識について
高慢とニヒリズムそして神
ニヒリズムの抱えた矛盾
夢とニヒリズム
意識と無意識、そして夢
「告白」と小説の手法
無神論者の意識と無意識、そして霊
心臓の鼓動と霊を引き出す赤い蜘蛛
蜘蛛と悪魔、そして良心のイメージ
良心の実体に迫るドストエフスキー
人間の無意識を表にする為の操作
キリーロフ、スタブローギンの自殺
結びに変えて 無意識と人間の自由
著者等紹介
岡田充雄[オカダミツオ]
1935年生まれ。早稲田大学第一政治経済学部新聞学科・第一文学部英文学科卒業。中央大学大学院を修了、日本大学教授(1990~2001)。専攻は比較文学(シェイクスピア・ドストエフスキー・ポーなどの比較論文多数)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- ドロシーはご機嫌ななめ?(2)