内容説明
本書は、「英語問題」についての想念をまとめ、著者がこれまでに出した本の出版以後の自分のあれこれの勉強の結果をまとめてみたものである。
目次
第1章 反「英語帝国主義」の思想のために
第2章 「英語支配」終焉にむけての個人的想念―イデオロギー批判とユートピア思考
第3章 西欧言説の問題から西欧言語の問題へ―英語帝国主義の克服にむけて
第4章 言語の〈有用性・経済性〉と英語帝国主義
第5章 世界‐なき‐世界性、故郷‐としての‐故郷喪失―言語ユートピアニズムの断想
第6章 英語帝国主義と〈イングリッシュネス〉―ナショナリティとエスニシティを越えて
第7章 「イングリッシュ」による知的空洞化―英国知識人の場合
第8章 論文は日本語で書くのか英語が書くのか―君は世界史の岐路に立っている
第9章 新しい「英語文学」は「世界文学」か―英語帝国主義の擬装形態
第10章 ジョイスとモダニズム
第11章 ジェイムズ・ジョイスの言語ユートピアニズム―インターナショナリズムにむけての断想
第12章 ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』の英語について―根源からの言語平等主義にむけて