内容説明
沖縄に、世にもめずらしい女性のみによって統治された遊里があった。四百年間も続いたその秘密とは何だったのか。沖縄の遊女による真宗の信心、清沢満之と浩々洞、学歴信仰社会、家族宗教・家族倫理と家産、民俗社会の宗教からデュルケム、タルド、ベルグソンまで。社会と宗教のかかわりをめぐる、東西の特筆すべきトピックを取りあげたエッセー集。
目次
第1章 沖縄の遊女について
第2章 浩々洞と精神主義運動―清沢満之を中心に
第3章 タテ社会と日本人の教育観
第4章 姫岡勤の家族社会学説の検討
第5章 文化理論における価値について
第6章 デュルケム社会学の構造と宗教論の位置
第7章 タルド社会学の構造と個人の価値
第8章 タルドとデュルケムにおける個人と社会