内容説明
新ブルックナー伝説の誕生。ブルックナーイヤー(没後百年)に全ての音楽愛好家に贈る『アマデウス』を超えた小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
galoisbaobab
15
bookmeter史上初投稿!帯にある通りアマデウスを超えるか・・・と言うとアマデウスの方が出来がいいです。。。確かに面白いのですが、文章が稚拙で内容で語っていることとのバランスが悪いように思いました。何と言っても本を読んでいてブルックナーの交響曲が響かないって言うところが残念。スポーツ本とか音楽本とかって難しいよね。逆に本自体は”面白い”のでこの本をきっかけにブルックナーの交響曲第5番、7番、8番くらいを聴いてくれる人がいればオレも幸せです。個人的にはブラームスの交響曲第4番が好きなんだけどねw2017/09/05
Susumu Kobayashi
5
作曲家アントン・ブルックナーの生涯を小説化した作品。狂言回しに「悪魔さん」が登場する点がユニーク。敬虔なカトリック教徒のブルックナーに悪魔の取り合わせとは、と驚いたが、結果的には充分成功していると言える。読み終えるのを惜しみながらちびちび読んでいた。作者は相当本国の文献を研究した上で執筆したものと考えられる。文章が稚拙などという評者がいるが、まったくそんなことはない。他人の評価など信用したらいけない。結局は自分自身の評価が重要なのである。現在絶版なのが惜しまれる。2024/05/27