内容説明
神秘思想への傾倒から、東洋の哲学・文化にも強い関心を抱いたW.B.イェイツ。―その東洋観の全容を、作品解釈とともに精緻にたどる。
目次
第1章 オリエンタリズムと作者の主体性
第2章 イェイツのヘーゲル観の二重性について
第3章 『幻想録』とオリエンタリズム
第4章 サイードのイェイツ解釈をめぐって
第5章 イェイツと顕在的オリエンタリズム
第6章 イェイツと潜在的オリエンタリズム
第7章 イェイツにおけるロマン主義とオリエンタリズム
第8章 イェイツの女性観の二重性について
第9章 アジア的文明とヨーロッパ的文明のはざまで
第10章 イェイツの存在論的葛藤
第11章 イェイツの墓碑銘とオリエンタリズム
結論 中心の哲学の詩人としてのイェイツ