内容説明
マルクス経済学では経済学の基礎概念は労働価値と剰余価値とからなる。マルクスの資本論は、この二つの武器による資本主義社会との悪戦苦闘の記録と言えるが、それは飽くまで資本主義の分析に終始し、残念ながら彼の指向した所謂、社会主義社会の具体的なイメージ、理論を展開するまでには至っていなかったようである。現代経済学界への提唱。
目次
交換経済の基礎概念(効用価値と労働価値の積集合と言うこと;斜めに見たマルクスの労働価値;交換経済の交換法則について;貨幣の出現と交換経済における価値評価の視点;マルクスの剰余価値;新剰余価値論)
新剰余価値と経済(企業利潤と剰余価値;銀行の出現と金融革命;マクロ経済とケインズ;国内財政と剰余価値;国際経済と剰余価値)