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出版社内容情報
芥川龍之介は初恋に破れ、やさぐれていた。
心の傷を癒すため文学に夢中になり、夜な夜な『遠野物語』を読んでは、
この世のものならざる怪異との出会いを求めている。
そんな雨の明け方、龍之介は頭にお皿がなければ普通の子供にしか見えない河童・バッグと出会った。
悲しげに「帰り道が分からない」と呟くバッグを拾ったその日から、焦がれ続けた怪異が龍之介のもとに集まりだした!
始まりは親友・久米が持ってきた本所七不思議の目撃談で──!?
かわいい子河童・バッグを相棒にまだ何者でもない大学生・芥川龍之介の怪異蒐集譚
内容説明
芥川龍之介は初恋に破れ、やさぐれていた。心の傷を癒すため文学に夢中になり、夜な夜な『遠野物語』を読んでは、この世のものならざる怪異との出会いを求めている。そんな雨の明け方、龍之介は頭にお皿がなければ普通の子供にしか見えない河童・バッグと出会った。悲しげに「帰り道が分からない」と呟くバッグを拾ったその日から、焦がれ続けた怪異が龍之介のもとに集まりだした!始まりは親友・久米が持ってきた本所七不思議の目撃談で―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寒苦鳥
2
作家・芥川龍之介にフォーカスを当てた作品。作中に芥川龍之介はじめ、夏目漱石の作品なんかも出てきており、漱石作品読んでたらもっと楽しめたかも!と思った。唯一読んでた『坊ちゃん』は出てきてなかったので😂 怪異を作品のために追い求め、心のありようを見つけ出していく芥川龍之介に親しみやすさを感じながら、サクサクと読めた( 'ω' )!2025/04/15
かおり
2
表紙の絵が綺麗で手にとってしまいました。美とエゴイズムの追求して怪異に魅せられていく芥川さん。個人的にバックくんの里帰りが叶ったのか、文ちゃんと結婚したのかその周辺情報が気になります(笑)2025/02/20
私的読書メモ3328
1
ジャンル名としては、歴史ファンタジー、でいいんでしょうか。最近の人物過ぎるのを差し引いても、史実を創作にする上での練り込みが足りないように感じます。全体的に、軽すぎ、浅すぎて物足りませんでした。 2025/03/22
細川 カヲル
0
既存のものに括ってしまうことを踏みとどまってしまう。取り扱うものは王道寄りなのかもしれないけれど、その取扱い方に独自性が見出される作品。 "好む" という不思議な動詞の付け方に納得のいく余韻を孕んでいるのも印象深い。 後の作家が主役ということもあって書くことと怪異を絡み合わせ、近代文学を彷彿とさせるような華やかさもあるけど暗い空気が漂うような雰囲気を作風全体で表されていたかのような印象もあった。古典をベースとして展開されているのもまさにそれらしい。2025/04/09