内容説明
病まない、ボケない、ダマされないずーっと元気の生活習慣。
目次
第1章 「健康基準」にダマされるな(日本人の「低栄養化」が進んでいる;カロリー制限しても長生きできない ほか)
第2章 死ぬまで元気の「食生活」(低栄養を予防するための14の掟;植物性脂肪ばかり摂ると老化が進む ほか)
第3章 「高齢者」の本当(高齢化率が上昇しても社会は変わらない;65歳は「高齢者」ではない ほか)
第4章 医者の正しいかかり方(「メタボです」といわれても気にするな;むやみに「ガン検診」を受けるな ほか)
第5章 楽しく老いる生活のコツ(アンチエイジングよりも「ウィズエイジング」;「味覚」は加齢により発達する ほか)
著者等紹介
柴田博[シバタヒロシ]
人間総合科学大学保健医療学部長・大学院教授。医学博士。日本内科学会認定医、日本老年医学会認定専門医。1937年、北海道生まれ。北海道大学医学部卒業。東京大学医学部第4内科で循環器疾患と疫学を学ぶ。東京都養育院付属病院(現・東京都健康長寿医療センター病院)を経て、1982年より東京都老人総合研究所に勤務。1993年同副所長に就任(現研究所名誉所員)。2002年より桜美林大学大学院老年学教授(現名誉教授)。老年学の研究と教育に尽力している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
38
読友さんの感想に興味をひかれ手に取ったけど、バランスのとれたよい本だと思う。「メタボ基準」、「悪玉コレステロール」などに対し違った見方を提供。節制が行き過ぎて低栄養になっている人が多いことに警鐘を鳴らしている。健康に長生きするためには、脂肪や糖も含めてさまざまな食品をバランスよく摂ることが必要。糖質を完全に断ったり、サプリメントばかりをとるというのは、感覚的にも違和感がある。アンチエイジングより「ウィズエイジング」。巷でメタボと診断されて落ち込んでいる人には、心をラクにしてくれる本だと思います。2017/08/05
uD
15
医療・製薬業界が潤う仕組みについての記述は興味深かったです。 “行動経済学”につながる部分がありますね。 やっぱり「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ってことなんですかね。 そこで思考停止したくはないのでいろいろ試そうとは思いますが。2018/05/20
ごまらーゆ
6
ラジオでこの本の題名をちらっと聞いたので図書館で借りてみた。低栄養化している?もっと食べるべき?何だかお年寄り向けみたいとだな思っていたら、やはり老齢医療だった。最近、検査の結果を優先させ、いろいろ気をつけ過ぎるのでは・・と思っていた。かえってそれがストレスになり身体に障るのでは?とも。あまりこの本を読んで得るものはなかったが、美味しいものを食べて楽しいと思えることをできていれば、別に長く生きることに執着しなくても良い!という持論がますます固まった。2014/07/18
Zing
5
日本応用老年学会の理事長が書いた本。どの食材も過ぎたるは尚及ばざるがごとしなので、いろんな食材を食べましょう!とのこと。それから、健康が生きる目的になってはダメとのご指摘。確かに! 生きる目的があって、そのために健康であるべきですね。定年前はともかく、定年後の目的………やっぱりなにか社会貢献したいな。2016/12/25
ヨハネス
4
賛否どちらもあり、困ります。日本人のカロリー摂取は世界的に見て少ないのだからこれ以上減らすなと言いますが、日本人に肥満が少ないのはそのおかげだと思うんですけど。糖尿病患者が急増したのは基準値を下げたからというのはぞっとしました。俗に「悪玉」と言われるLDLコレステロール値が高いほどすべての疾患の死亡率が低いのもあたしには朗報。北欧の人々を支えた栄養は麦と乳、というけど近年麦は品種改良(改悪)がひどく、牛もホルモン剤や抗生物質投与されるようになったことには一言も触れないのがあたしは不満です!甘味の解釈も変。2018/02/02