内容説明
筆者はフィールドワークを中心に研究を立ち上げ、構造物の支持地盤としてのまさ土の性質とその上にある多数の建築構造物の実態調査を行い、研究成果を調査報告書、論文として発表してきた。また、まさ土に関する技術支援などのコンサルタント業務も行ってきた。研究の成果を広く社会に普及させることも研究者の役割の一つと考え、本書をとりまとめた。本書は4章の構成になっており、この内1~3章は一般向きの解説として、4章は地盤工学の専門家のための技術編としてまとめたものである。
目次
第1章 風化花崗岩「まさ土」の成因と性質(成因;風化程度による区分 ほか)
第2章 土砂災害と対策(崖崩れ、地すべり;土石流 ほか)
第3章 建物基礎の設計(木造住宅の基礎;鉄筋コンクリート造建物の実態調査 ほか)
第4章 急斜面上の建物の安全(総説;風化花崗岩に支持された場所打杭の先端支持力 ほか)
付録(基本用語の説明;広島県の土砂災害 ほか)
著者等紹介
西村光正[ニシムラミツマサ]
1942年広島県生まれ。1964年広島大学建築学科卒業。1966年広島大学大学院修士課程修了。1966年呉工業高等専門学校助手、その後、講師、助教授。1982年呉工業高等専門学校教授。現在、工学博士(1982)、呉工業高等専門学校名誉教授(2005)
芳賀保夫[ハガヤスオ]
1933年福島県生まれ。1956年横浜国立大学建築学科卒業。1956年建設省入省、公共工事の企画、設計、監理、検査などを担当。1978年米子工業高等専門学校教授。1985年福山大学教授。2006年芳賀技術士事務所長(建設部門)。現在、工学博士、1級建築士、技術士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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