「仮面ライダー響鬼」の事情―ドキュメント、ヒーローはどう“設定”されたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772704625
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0074

内容説明

『仮面ライダー響鬼』という作品は、元々は「仮面ライダーシリーズ」に代わる新しい特撮ヒーロー番組として企画されたものだった。それが設定を固めていく仮定で「仮面ライダーシリーズ」にいわば“吸収合併”されていった、という経緯がある。本書がおもな言及の対象としているのは、そのような時期の、いわば“『響鬼』”になる前の“『響鬼』”であって、出来上がって放映された“完成映像としての『響鬼』”を対象としていない。史上最も特異な仮面ライダーの成立に最初期からたずさわった“関係者”が明かす、特撮ヒーロー誕生までのリアルな舞台裏。マニアも知らなかった本来の「響鬼」の姿がいま初めて明らかに。内部設定資料・没プロット案等も多数載録。もちろん、東映“非”公認本。

目次

はじめに―産んだが育てなかった親の手記
第1部 仮面ライダーから遠く離れて(ポスト“仮面ライダー”めざして;『変身忍者嵐』という選択;ハイパー忍者アクションドラマ―企画案『鳥忍戦記ハヤテ』;初の日韓共通ヒーロー? ほか)
第2部 ふたたび仮面ライダーのほうへ(覆った“政治結着”;「ビートライダー」?―新機軸はタイトルで;ライダーなのにバイクに乗らない!;女の車の助手席にいるヒーロー ほか)
補遺―屋久島篇(一之巻、二之巻)を見る
おわりに―“何か奇跡的に美しいもの”を求めて

著者等紹介

片岡力[カタオカチカラ]
1961年宮城県塩竃市生まれ。出版社の編集を経てフリーランスのライター&エディター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

せいんこ

2
響鬼が仮面ライダー前提とした作品として構想されたという話は知っていた。本作はその作品の初期構想から放映までの紆余曲折を綴った話。たくさんの提案や人の衝突があって興味深い話が盛りだくさんだった。グッズ製造のスケジュールが物語設定の納期の要。大人の事情がいっぱい詰まっていて面白い。2014/09/11

スコットレック

1
"オモチャの製造には思ったより時間がかかる"知らなかった。意外なところで響鬼という作品にダウンタウンが影響を与えていたなんてびっくり!著者の方、本書を書いた事で東映関連の仕事を失うことになると何回も書いているが、特に誰かを個人攻撃してるわけでもないし、ほぼ全てが"仮面ライダー響鬼が放映されるまでの紆余曲折"に割かれているので、そういうものなんだろうか、と。仮面ライダー響鬼は途中でプロデューサー、脚本家が交代したり、色々と放映されてからも紆余曲折のあった作品。そういうゴシップみたいな事には殆ど触れてません。2022/08/11

qoop

1
時系列に沿って、企画段階からの設定案の変遷をいちスタッフが記した書。現実を舞台にしたドラマと違い、世界観から立ち上げると云う作業がどういう風に積み上げられ、壊され、再構築されていくのかが判って面白い。特徴的な目のないマスク、(最初)バイクに乗らない点、年齢層の高い主人公、少年の登場…といった設定がどのような発想に基づいているか判り、興味深かった。〈五年前の『クウガ』のときと違って『響鬼』ではもう、番組づくりを通してやりたいことが高寺氏自身の中に残っていなかった〉という衝撃的な一文はどう解するべきだろうか。2013/08/06

たけとり

1
響鬼の裏事情がどうこうというのは、最初に筆者が断ったようにない。「仮面ライダー響鬼」という番組がどういう風にして作られていったかという過程が丁寧に綴られている。1つの番組制作の過程を知る資料として非常に面白かった。ライダーや戦隊の新作を作るに当たって、こういう試行錯誤や努力、切磋琢磨が毎年繰り返されているのだなぁ……。

渋谷英男

0
番組を作るには細かい設定があるのが分かった。☆2.52016/04/09

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