内容説明
九人兄弟の長女はわずか八歳で、亡くなった母の代わりにパンを焼き、継ぎ当てを繕い、洗濯をする。結婚後も、第二次大戦に召集された夫に代わり、過酷な労働の日々が続く―ぎりぎりの状況の中で必死に生きる姿は読む者の心を激しく揺さぶる。
著者等紹介
ヴィムシュナイダー,アンナ[ヴィムシュナイダー,アンナ][Wimschneider,Anna]
1919年南ドイツ、バイエルンのプファールキルヘン町近郊の農家に九人兄弟の長女として生まれる。1927年八歳で母を亡くす。母親の代わりとして、家事や農作業に追われ、眠りを切り詰める日々がはじまる。1939年三歳年上のアルベルトと結婚して農業を続ける。三女をもうける。1993年死去
田村都志夫[タムラトシオ]
1952年京都市生まれ。リッペ専門大学室内建築科卒業。フライブルク大学哲学科卒業
椎名知子[シイナトモコ]
1949年土浦市生まれ。立教大学独文科卒業。ミュンヘン大学卒業。ドイツ文学、美術史専攻
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