内容説明
気魄のこもった、思索の冒険。二十世紀の初頭、危機の時代の産物としてヨーロッパ思想界に出現した、若き牧師の手になる『ローマ書講解』は、今、新しい世紀の入り口の危機的状況にも、そのまま対峙する。
目次
序章 パウロとバルト
第1章 人間の世界と神の世界が交差する
第2章 イエスの「復活」ということ
第3章 祈りは信仰の根源的運動である
第4章 十字架の謎に直面して
第5章 二十世紀における旧約聖書の再発見
第6章 歴史の意味と律法の意味
第7章 永遠にして神的なもの
著者等紹介
富岡幸一郎[トミオカコウイチロウ]
1957年東京生まれ。中央大学仏文科卒業。在学中の79年(21歳)「意識の暗室―埴谷雄高と三島由紀夫」で、『群像』新人賞評論優秀作を受賞、文芸評論活動に入る。文芸評論家。関東学院大学文学部比較文化学科教授
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