目次
植民地としての黒人社会
黒い自閉
黒い中流階級
黒い権力
黒い憂鬱
黒い捏造
白い罪
黒い代償
黒い文化多元主義
敵の記憶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
茶幸才斎
5
米国では公民権運動を経て黒人差別は緩和され、社会参加における人種的優遇政策も進んだのに、(90年代の)いまも黒人の貧困、暴力や教育水準の低迷が解消されないのは何故か。黒人は、いまや自身の窮状の原因を差別に求められない状況下でも、ある種の恐れから「差別の被害者」の伝統的人種観の殻に自閉し、それを自己の正当性の拠り所として、みすみす選択と向上の機会を逸しているのではないか、という目の覚める主張をしている本。何らかの差別が認識され解消に向け手が尽くされている場面では、類似の構造が生じていそうで、非常に興味深い。2019/08/17
tkm66
1
おそらく99年くらいに購読。結構重要な内容を含んだ本だと思うが、アカデミズム的には評価されているのかな?1998/12/31
びーちゃん
1
評価52010/08/14
turutaka
0
人種差別とそれにカウンターとして付随してくる逆差別。どちらも人種間にとてつもない負の遺産として後世まで残る。果たして今後数百年で人種差別は無くなるのか。この本を読んでいると、それははっきり言って不可能な気がしてくる。認めたくないが、この世の中は差別があると言うことを前提として設計していったほうが効率が良いのかもしれない。2019/08/06
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