ひとの目、驚異の進化―4つの凄い視覚能力があるわけ

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772695312
  • NDC分類 141.21
  • Cコード C0040

出版社内容情報

視覚ー進化ー脳をめぐる、最新の発見や考察をとおして、
ひとの目の驚くべき4つの能力を解き明かす。

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なぜ、ひと(霊長類の一部)は、カラフルな色覚を進化させたのか?
なぜ、ひとの目は、横ではなく前についているのか?
なぜ、ひとの視覚は、錯覚に陥るようにできているのか?
なぜ、ひとの脳は、人工的な文字をうまく処理できるのか?

・・・視覚ー進化ー脳をめぐる、最新の発見や考察をとおして、
   ひとの目の驚くべき4つの能力を解き明かす!
   (イラスト&図版多数!)

著者のチャンギージーは、下條信輔氏との共同研究によっても知られる
進化理論神経科学の旗手だ。

「私たちの日々の視覚認識について、まさに革命的な考察をしている」
――下條信輔(カリフォルニア工科大学教授、『サブリミナルマインド』などの著者)

視覚から「人間とはなにか」を探究する、知的興奮の書!

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::著者::
マーク・チャンギージー
カリフォルニア工科大学・理論神経生物学の特別研究員、レンスラー工科大学・認知科学学部の准教授を経て、
現在、認知・知覚の基礎研究を進める研究所2AI Labsの主任。
下條信輔氏との共同研究によっても知られる。チャンギージー博士の研究は、数多くのメディアで紹介されている。


::目次::
●第1章 感情を読むテレパシーの力
     >>カラフルな色覚を進化させたわけ

・なぜ霊長類は色覚を進化させたのか
・皮膚テレビ
・ダーウィンの観察
・「裸のサル」だと良いこと
・女性に色覚異常が少ない理由
・進化で新たに登場した赤-緑軸
・絶妙な配置

●第2章 透視する力
     >>目が横ではなく、前についていると便利なわけ 

・リスに変えられて、チンパンジーに追われたら
・一つ目怪物のためのテレビゲーム
・見通しの悪い環境に適したデザイン
・視線のつぶて
・前向きの目はどこが有利なのか
・未来に実現するかもしれない視覚道具
 
●第3章 未来を予見する力
     >>現在を知覚するには、未来を見る必要があるわけ

・時の刃を鈍らせる
・反応の遅い脳のほうが高性能
・オーバーシュート錯視
・サンショウウオの凄い視覚
・驚くべき幾何学的錯視
・飛び出す未来
・非ユークリッド型の現在
・錯視の大統一理論

●第4章 霊読(スピリット・リーディング)する力
     >>脳が文字をうまく処理できるわけ
 
・書き言葉のトリック
・野生の目を活用する
・シンボルによって物語を伝える
・単語は、ものに似ている
・文字の平均画数は、なぜ三か?
・文字に自然を見つける
・チューリングマシンと表記の発明

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::絶賛の書評::

本書の斬新な考察は、人間の脳にたいする我々の理解に大きな影響を与えるだろう。
――ウォール・ストリート・ジャーナル

チャンギージーの説は、魅力的・論理的であり、その背景には信頼できる根拠がある。
――サイエンティフィック・アメリカン・マインド

わかりやすい方法で、最先端の科学的な洞察を、明晰に語っている。
――サイコロジー・トゥデイ

内容説明

なぜ、ひとの目は、横ではなく前についているのか?なぜ、ひとは、カラフルな色覚を進化させたのか?なぜ、ひとの視覚は、錯覚に陥るようにできているのか?なぜ、ひとの脳は、人工的な文字をうまく処理できるのか?最新の発見・考察をとおして、ひとの目の驚くべき4つの能力を解き明かす。

目次

第1章 感情を読むテレパシーの力―カラフルな色覚を進化させたわけ(肌と読心術;人間の肌は地味? ほか)
第2章 透視する力―目が横ではなく、前についていると便利なわけ(リスに変えられて、チンパンジーに追われたら;頭の前後に目があるほうが便利? ほか)
第3章 未来を予見する力―現在を知覚するには、未来を見る必要があるわけ(目に水晶玉が?;これしか進化していなくてご免なさい ほか)
第4章 霊読(スピリット・リーディング)する力―脳が文字をうまく処理できるわけ(書き言葉のトリック;聴くこと、読むこと ほか)

著者等紹介

チャンギージー,マーク[チャンギージー,マーク][Changizi,Mark]
カリフォルニア工科大学・理論神経生物学の特別研究員、レンスラー工科大学・認知科学学部の准教授を経て、現在、認知・知覚の基礎研究を進める研究所2AI Labsの主任

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

36
『新記号論』の第1講で参考文献になっていたのが本書の第4章です。それ以外にも人間の目に関する考察が3つあり、固定観念にとらわれない仮説は大胆で興味深いものの、理解するまでに時間が掛かります。目が人の肌をどの様に理解しているかという第1章では、ある色が分類できない場合、目は僅かな違いを見分けるように出来ているといいます。我々は、同じ肌の色は無色にみえるものの、怒った色、蒼白な色の僅かな肌の色から相手の感情を動的に読み取っています。人種が異なると相手の肌の色は無色でなくなり、感情が読み取り辛くなるといった議論2019/04/19

月をみるもの

15
「新記号論」で紹介されてた4章のネタは、今だと「文字と自然画像の認識をそれぞれ CNN でやったら、1層目に出てくる特徴量は同じか?」って問題に翻案できそう。。 それよりも1章の「人間の色覚は、お互いの顔『色』を見るために進化した」ってネタが衝撃だった。前から Green と Red の錐体の感度曲線がほぼ重なってるのは無駄な設計だなあ、、と思ってたんだけど、まさか血流量とヘモグロビン濃度を見分けるためだったとは。。。マルチスペクトルセンサ設計の基本を、進化が実現してることを知って愕然。。2019/11/23

Humbaba

10
目は非常に重要な器官である.視覚は,ただ物を見ているだけではない.そこから感情も含めた,非常に多様な情報を収集している.それが出来るということは,それが必要であったからこそそう進化してきたのである.2013/03/20

rey

6
肌の微妙な変化を読み取るために人の色覚は進化した?色覚がない一部の霊長類(柔毛に覆われた顔)とむき出しの肌をもつ人。障害物の向こう側を透視するのに便利な前向きの目。脳における視知覚の遅れ(0.1秒)を補うために起こる錯視など。視覚メカニズムの不思議を身近な事象と映画ネタを交えながらがユーモアに解説。2021/05/19

デビっちん

5
人間の脳のうち最もよく理解されている部分の半分以上が視覚に絡んでいる。過去をコントロールする者が未来をコントロールし、未来をコントロールする者が、現在をコントロールする。生物進化の過程で目が横から前に移ることで透視する力が身につき、未来を自ら生み出せるようになった。水晶玉の構造も未来の予見に関係している。自然淘汰は、目が自然界のものを上手に処理できるようにした。文化は、目ができるかぎりうまく処理できるように自然界のものと似た特性を持つ視覚記号を進化させた。視力矯正機器は、どんな変化をもたらすのたろう?2015/07/29

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