内容説明
福島第一原発事故から9年以上が経過したいま、人為的災害である原子力発電所の事故をどうすれば防ぐことができるか、改めて考える時期に差しかかっているのだろう。本書では、主に福島原発事故後2017年~2020年初期に起きたこと、住民が置かれている状況、マスコミで伝えられた報道内容などを取り上げ、福島原発事故が住民や地域社会に及ぼした影響について記している。放射能汚染の除去と地域、人間関係の復興の現状は!「復興は着実に進展し、新たな段階に入りつつある」とする国の虚妄を現地から分析し、将来の展望を模索する。
目次
第1章 福島が普通の生活を送れる時(東京電力原発事故のあとに)
第2章 一問一答で考える「どうなっている、どうする、私にも関係あるの?」
第3章 住民にとってはふるさとの復興
第4章 今、福島で起こっていること
第5章 今も、そしてこれからも、全国で起こり得ること
第6章 国と東京電力の施策が住民の復興に及ぼす影響
第7章 住民はどのように思いを表現・行動しているか
第8章 住民は福島県の真の役割発揮を望む
著者等紹介
佐藤政男[サトウマサオ]
福島県相馬市生まれ。相馬高校卒、東北大学薬学研究科博士課程修了、薬学博士。福島県立医科大学公害医学研究室助教授(現:生体情報伝達研究所生体物質研究部門)、徳島文理大学薬学部教授および教育センター副センター長を経て、現在、日本毒性学会生体金属部会・副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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