出版社内容情報
システム思考とは―
●?目的、?要素、?要素同士のつながり(関連)を手がかりにものごとを深く洞察するための考え方
●複雑で困難な課題を解決する上で必要な思考法
●見えない要素やそのつながりを探り、異なる時間や場所の点をつなぎながら全体像をとらえる力が育つ
システム思考は、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「将来求められるスキル」の一つとして挙げられ、持続可能な社会の実現に向けた重要なスキルとして注目されています。
日本の学校教育においても、〈探究学習〉や〈主体的・対話的で深い学び〉を求める流れが加速しているなかで、システム思考という構造的に考える技術は大いに役立ちます。
本書には、友だち関係のトラブルを乗りこえる方法を探る、自分の課題に向き合う、失敗を切り抜ける、社会問題に向き合うなど、課題と向き合い、解決策をみつけていく「システム思考」のワークを24本収録。
子どもと「システム思考」をはじめる入門テキストとして最適な一冊。
◆小学校高学年~
【執筆】
熊平美香◆(一財)クマヒラセキュリティ財団代表理事、昭和女子大学キャリアカレッジ学院長、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科特任教授、21世紀学び研究所代表理事
福谷彰鴻◆システム思考教育家
風間紗喜◆システム思考教育ファシリテーター
【目次】
この本を読むみなさまへ
この本の使い方
第1章 基礎編◆システム思考のツールを使ってみよう
1 親切な行動とありがとうのつながり〈フィードバック・ループ〉
2 「ちょうどいい」を保つためのシステム〈バランス型のシステム〉
3 気持ちの「くせ」が生まれる〈自己強化型のシステム〉
4 ふわふわ言葉とちくちく言葉〈時系列変化パターングラフ〉
5 イライラがおさまっていくシステム〈ストックとフロー〉
6 テストの結果をふり返る〈推論のはしご〉
7 混乱がクラスに伝染していくシステム〈つながりの輪〉
コラム 風邪から考える身体のシステム
第2章 実践編◆システム思考で問題を解決しよう
8 ポテチとコーラの無限ループのシステム
9 習いごとが楽しくなるシステム
10 緊張するシステムを知り、乗りこえる
コラム 気持ち・身体・思考はつながっている
11 「ぬぎっぱなし」の習慣からぬけ出せない理由は?
12 ゲームのプレイ時間がふえていくシステム
13 システムを変えて仲直りする
コラム 小学校1年生が考えたけんかのシステム
14 かんちがいで友だちとの“溝”が深まっていくシステム
15 ピアノの練習を投げ出してゲームがしたくなるシステム
16 ちがう目標をもつ相手とおたがいのうれしいゴールを目指す
17 SNSで悪口が飛び交うシステム
コラム SNSでトラブルが起こりやすいのはなぜ?
18 “同調圧力”のシステムからぬけ出す方法は?
コラム いろいろな意見が集団を強くする
19 仲間と協力し合えるチームをつくる
コラム 心のバケツを満たす「バケツとひしゃく」のシステム
20 「いじめ」がエスカレートしていくシステム
21 学級会トラブルをシステム思考で解決する
コラム 転ぶロボットとヒトの身体のシステム
第3章 発展編◆世の中にあるシステムを見つけよう
22 マラリア対策によって別の感染症がふえた!?
23 身近な水とつながる自然の循環システム
24 クマ出没のニュースから考える〈氷山モデル〉
コラム スマホから考える世界のシステム
巻末付録① システム思考者の習慣
巻末付録② この本で紹介した6つのシステム思考ツール
参考文献
[解題]システム思考が導く未来 熊平美香(一般財団法人クマヒラセキュリティ財団代表理事)
目次
第1章 基礎編 システム思考のツールを使ってみよう(親切な行動とありがとうのつながり フィードバック・ループ;「ちょうどいい」を保つためのシステム バランス型のシステム;気持ちの「くせ」が生まれる 自己強化型のシステム ほか)
第2章 実践編 システム思考で問題を解決しよう(ポテチとコーラの無限ループのシステム;習いごとが楽しくなるシステム;緊張するシステムを知り、乗りこえる ほか)
第3章 発展編 世の中にあるシステムを見つけよう(マラリア対策によって別の感染症がふえた!?;身近な水とつながる自然の循環システム;クマ出没のニュースから考える 氷山モデル)
巻末付録1 システム思考者の習慣
巻末付録2 この本で紹介した6つのシステム思考のツール