出版社内容情報
◎スキーマ療法のツールと技法を、乳幼児からヤングアダルトの領域に落とし込んだ世界初の手引書。
◎アセスメント法、ケースの概念化、介入の実施法についての実践的な臨床事例を豊富に示した刺激と洞察に満ちた1冊。
内容説明
スキーマ療法のツールと技法を、乳幼児からヤングアダルトの領域に落とし込んだ世界初の手引書。スキーマ療法は、心の深い部分の傷つきやずっと抱えてきた生きづらさなど深いレベルの認知に働きかけ、認知行動療法の限界を超えて、大きな効果をもたらすものである。本書は、専門家のみならず、子どもに関わるすべての大人がチームを組んで実践する手法を習得できる注目の書である。
目次
第1章 子どもと思春期の心理学と心理療法
第2章 スキーマ療法とST‐CAの主要な理論と概念
第3章 ケースの概念化と治療
第4章 乳児期から幼児期にかけてのスキーマ療法
第5章 就学前の子どもに対するスキーマ療法
第6章 小学生のためのスキーマ療法
第7章 思春期・青年期のスキーマ療法
第8章 ヤングアダルト(17~23歳)に対するスキーマ療法
第9章 スキーマ療法の基本原則
第10章 スキーマ療法の開始
第11章 遊びと物語をベースとしたスキーマ療法
第12章 描画、人形、チェアワークを用いたスキーマ療法
第13章 スキーマ療法―インナーハウスとイメージの活用
第14章 ホームワーク、フラッシュカード、ダイアリー
第15章 スキーマ療法の観点から見た親と家族システム
第16章 親のスキーマとモードのアセスメント
第17章 保護者への介入
第18章 子どもと思春期のグループスキーマ療法(GST‐CA)
著者等紹介
伊藤絵美[イトウエミ]
洗足ストレスコーピング・サポートオフィス所長。臨床心理士。公認心理師。博士(社会学)。国際スキーマ療法協会(ISST)上級スキーマセラピスト、およびトレーナー&スーパーバイザー。慶應義塾大学文学部人間関係学科心理学専攻卒業、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門は認知行動療法、ストレスマネジメント、スキーマ療法。精神科クリニックにて心理カウンセリング、デイケア運営に携わった後、民間企業にてメンタルヘルス支援に従事、2004年に認知行動療法を専門とする民間カウンセリング機関を開業し、今に至る
吉村由未[ヨシムラユミ]
洗足ストレスコーピング・サポートオフィスシニアCBTセラピスト。臨床心理士。公認心理師。修士(心理学)。立教大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了。関心分野は認知行動療法、スキーマ療法、生涯発達、およびさまざまな対人支援の有り様。児童相談所の児童心理司からキャリアスタートし、現在はフリーランスとして子ども家庭センター、スクールカウンセラー、学生相談、医療機関、内部EAPなど、さまざまな支援機関、支援形態にて多世代を対象とした心理臨床に従事。その傍ら、認知行動療法やスキーマ療法関連の翻訳作業に継続的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。