出版社内容情報
ペットの犬や猫を選ぶのは私たち人間です。もし、犬や猫が飼い主を選ぶとしたら…? このお話は、これまで多くの動物たちを救ったマルコ・ブルーノさんと愛犬ドンの本当にあった出会いをもとに作られたお話です。
内容説明
いのちをすてるのも、いのちをすくうのも人間です。これまで多くのどうぶつたちをすくったマルコ・ブルーノさんとあい犬ドンの本当にあった出会いをもとに作られたお話。子どもから大人まで。
目次
犬
おじさん
しあわせ
いのち
著者等紹介
今西乃子[イマニシノリコ]
児童文学作家。大阪府岸和田市生まれ。『ドッグ・シェルター』(金の星社)で、第36回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『命の境界線』(合同出版)で令和5年度児童福祉文化賞推薦受賞。執筆の傍ら、小・中学校を中心に「命の授業」を展開。その数は2023年には270カ所を超える。日本児童文学者協会会員。公益財団法人日本動物愛護協会常任理事。認定特定非営利活動法人動物愛護社会化推進協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
39
子犬だけを可愛がり、成長すると庭につなぎっぱなしにして面倒をみない飼い主。そんな飼い主に捨てられたドンを、2頭のハスキー犬と散歩にくるマルコさんが見つけ、毎日餌を持ってきてくれるようになりました。冬が近づいたある日、ドンはマルコさんの後をついて家まで行き、ソファに乗って寝てしまいます。良かった。こういう話を読むと、以前の職場の同僚を思い出します。見た目優しいおかあさんが「大きくなったので離してあげた」?どういうことかと思ったら、捨てたということ。ご本人はそうは思っていないのが驚きで忘れられません。2024/05/04
ほんわか・かめ
12
オーストラリア出身のマルコ・ブルーノさんが実際に経験したお話を元に書かれている。今西乃子さんの動物モノは動物目線で心を強く動かしてくる。小さいときは確かに可愛がっていたはずなのに、大きくなると無関心になり、果ては捨ててしまう。無責任すぎる。捨てられたドンは優しいおじさん(ブルーノさん)に救われ、先住犬2匹と幸せになる。おじさんの愛情の深さよ。天国で見かけた元飼い主は一人ぼっち。だけど駆け寄っていく気持ちすら起こらない。犬にだって選ぶ権利があるよね! 2024/04/30
vodka
3
犬の目線のパートに感情移入してしまって涙。マルコブルーノさんの活動を知ることができたのは収穫。2024/04/18
奏
1
どうしてこんなひどい扱いができるのか?家族の一員として最期まで責任もつ覚悟がないなら、ペットを飼う資格なし!この本を読んで大きくなった子は、きっと良い飼い主になってくれるに違いない。「見て見ぬふりをしないことが、自分の幸せや心の支えになるのです」マルコさんのメッセージ、私も心に刻みます。2024/12/21
mame
0
2.3年生に。2024/12/15