出版社内容情報
在日クルド人の子どもたちの夢は、どこへいく?
今、日本には約2000人のクルド人がいると言われている。そのほとんどが主にトルコでの迫害や弾圧を逃れてやってきた人々だ。彼らは「非正規滞在者」としてしか暮らすことができないため、就労や就学、日々の移動すら制限された暮らしを送っている。クルド人の子どもたちやその家族は、どんな夢や困難を抱え、日本で暮らしているのだろうか? 中学生から読める、ヤングアダルト・ノンフィクション。
内容説明
在日クルド人に幸せな暮らしが約束されないのは、なぜ?差別や迫害から逃れて日本に住むクルド人は、90年代からじょじょに増加し、約2000人と言われています。そのうち半数が「在留資格がない」不法滞在の状態に置かれています。「在留資格」がないと、会社に雇ってもらうことができず、生活保護も受けられません。公的な医療保険にも入れず、病気になっても病院にかかることができません。「在留資格」を取り上げられると、入管施設に収容され、強制送還の対象となります。知らなかったクルドの歴史と、在日クルド人社会がわかるおすすめの本!
目次
第1章 在留資格をください
第2章 国家なき悲劇の民族
第3章 一度だけの国家樹立
第4章 ワラビスタンに暮らすクルド人たち
第5章 11歳のハッサンが日本にやってきた
第6章 「難民鎖国」ニッポン
第7章 入管に収容されたクルド人
第8章 仮放免では生きていけない
第9章 クルド人の子どもたちの夢はどこにいくのか?
第10章 ハッサンの夢は叶うのか
著者等紹介
野村昌二[ノムラショウジ]
1964年、広島県生まれ。英文誌の出版社、ノンフィクションライターなどを経て、2010年からニュース週刊誌「AERA」(朝日新聞出版)記者。2011年の東日本大震災では現地で取材をする。難民、入管、格差、貧困、マイノリティの問題を中心に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
宇宙猫
奏
蛇の婿
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