内容説明
反差別の時代の子どもたちへ。全米図書賞ノンフィクション部門受賞(2016年)の気鋭の歴史家がおくるアンチレイシスト(反差別主義者)になるための9つの方法。ニューヨークタイムズベストセラー1位!2020年Goodreads Choice賞絵本部門受賞。
著者等紹介
ケンディ,イブラム・X.[ケンディ,イブラムX.] [Kendi,Ibram X.]
歴史家、ボストン大学教授、ボストン大学反人種主義研究・政策センター所長。2016年に刊行した『Stamped from the Beginning:The Definitive History of Racist Ideas in America』で全米図書賞ノンフィクション部門を受賞、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストで1位を獲得
ルカシェフスキー,アシュリー[ルカシェフスキー,アシュリー] [Lukashevsky,Ashley]
イラストレーター。ハワイ出身、ロサンゼルス在住。反人種差別、反性差別のメッセージを力強く表現する作品を発表し、アート・カルチャー業界で注目を集めている
渡辺由佳里[ワタナベユカリ]
アメリカ・ボストン在住のエッセイスト、書評家、翻訳家。兵庫県生まれ。2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
25
タイトルといい、絵といい、とても個性的な絵本です。 中を見るとさらに唸らされます。 でも、ちょうど今、イギリス皇室の人種差別的な発言が議論されていることを考えるとふにおちます。 人間の心の中に、無意識に差別化因子は存在しうるのでは無いでしょうか。 そんな要因を子どもに植えつけているのは大人です。 公平に物を見られないのも大人です。 この絵本から学びながら、子どもたちに伝えなければいけないのも大人です。 大人への警告のような絵本ですが、最後には子どもたちと共有したい絵本だと思います。2021/03/28
うー(今年も遅くなります)
21
多様性や違いを理解する。そこに差別意識を持たない。見かけで中身を決めつけない。。。。NDC368か。これはどう手渡せばいい?かなり難しい。2021/04/24
ちーず
3
絵本だけれど、大人向けなのかなと思う一冊でした。違いを認めつつ、違いによって差別をすることはよくないと教えてくれます。そして、偏見を持たれた側の怒りも感じるような気がしました。2022/10/30
かいけん
2
子どもを育てるようになってこのテーマをよく考えるようになった。アメリカほど人種の多様性が薄い日本だけど、僕の子どもの頃に比べれば広がったしそれが当たり前になった。そして人種や国籍・肌の色といったわかりやすいものではない差別は今も昔も横たわっている。その中で多様性がある社会を次世代に託せるか。それは僕らが「肌の色なんか気にしない」と言ってみせたり「差別ってよくないんだよ」と教えたりするのではなく、違いははっきりと認めた上で「でも差別には反対である」ことを自身で主張すること。2021/03/04
スパナ
0
レイシズムとは(肌の色、民族、宗教、国籍などによる)人種差別のことだそうです。 この絵本はアンチレイシストなので、差別しない子どもをそだてるための行動を描いた絵本。どちらかと言うと大人や中高生向けかな。 差別をなくすために、現実を認め、超えていくことが書かれています。そうだよなとは思うけど、行動に移すのは勇気がいることでもある。でもより良い世界のために必要な勇気ですね。2021/08/26
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