かんもくって何なの!?―しゃべれない日々を脱け出た私

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かんもくって何なの!?―しゃべれない日々を脱け出た私

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  • サイズ A5判/ページ数 216p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784772613132
  • NDC分類 378.8
  • Cコード C0037

出版社内容情報

しゃべりたいのに人前ではしゃべれなくなってしまう「場面緘黙症」になったわたし・モリナガアメ。自分のことを幼稚園時代からふりかえって、自分のこと、家族のこと、力になってくれた人たちのことを描いてコミックエッセイにしました。

★かんもくのはじまり
ネガティブな幼稚園時代
ねじれたモリナガ家
★小学校低学年~中学年
自信につながらない
給食のトラウマ
転校
心の支え
★中学入学
苦痛な英語の授業
山田さん
みんなの言葉に耐えられない
なんと面接が得意! 高校受験
★高校デビュー
イメチェンからのめでたしめでたし……?
克服? 後遺症? そして絶望
自虐と人間関係
頭の中の「死ね」コール
★社会人になる
うつを自覚してもボロボロになって働く
同人活動でをみつける
誰かに気づいてもらえた日
実際の交流は……
世界を広げてくれた人
★そして家を出る
あいかわらずの家族、念願の引っ越し
試行錯誤の毎日
ついに発覚! 私は場面緘黙だった
エピローグ

モリナガアメ[モリナガアメ]
・モリナガアメ
幼稚園入園を機に「話せない子」になる。
その後克服するべく奮闘するが、家庭の問題や運の無さもあり、なかなか上手くいかず、つまずきまくりの人生を送る事に。
19歳頃に自信をつけるため始めた同人活動にのめり込み、活動の中で出会った人達との交流をきっかけに少しずつ立ち直る。
20代後半になり、改めて自分や家族と向き合おうと色々調べていた所、偶然昔の自分が「場面緘黙症」だった事を知り衝撃を受ける。
場面緘黙症を広めるため、WEBでコミックエッセイ「かんもく少女が同人BL漫画を描いて人生救われる話」を公開した所話題となり、本書を出版。
現在は同人活動だけでなく、雑貨やアクセサリーなどオリジナルの作品制作も行い、幅広く活動している。
pixiv…https://pixiv.me/morinagaame
ホームページ…http://amemorinaga.wix.com/amemuchi

加藤哲文[カトウテツブミ]
・加藤哲文
上越教育大学大学院、臨床・健康教育学系 教授。日本緘黙研究会会長。
短期大学で保育士養成、社会福祉系大学で、主として障がい者福祉担当後、現在に至る。不登校、いじめ問題に対する学校担当者と保護者への支援、特別支援教育、重度行動障がい者の施設での処遇方法などを専門として講義や教員、指導員への指導を行ってきた。

内容説明

なんでクラスメイトと話せないんだろう?中学生になっても克服できないなんて…私ってダメなやつ!周りの人たちも自分も、「人見知りの激しい、とても大人しい子」だと思っていました。でも、ほんとは…場面緘黙症だったんです。

目次

1 緘黙の始まり―幼稚園
2 ひとりぼっちがふつう―小学校
3 友だちがいてもつらい―中学校
4 克服?後遺症?そして絶望―高校
5 仕事はキツイ 趣味はサイコー―社会人
6 ついに発覚!!―一人暮らし

著者等紹介

モリナガアメ[モリナガアメ]
幼稚園入園を機に「話せない子」になる。19歳頃に同人活動にのめり込み、少しずつ立ち直る。二十代後半になり、色々調べていた所、偶然昔の自分が「場面緘黙症」だった事を知り衝撃を受ける。場面緘黙症を広めるため、WEBでコミックエッセイを公開した所話題となる。現在は同人活動だけでなく、雑貨やアクセサリーなどオリジナルの作品制作も行い、幅広く活動している

加藤哲文[カトウテツフミ]
上越教育大学臨床・健康教育学系教授。国立大学法人上越教育大学大学院学校教育研究科教授。上越教育大学心理教育相談室室長。筑波大学大学院博士課程心身障害学研究科修了教育学博士。臨床心理士、学校心理士、特別支援教育士スーパーバイザー、専門行動療法士。現在、日本緘黙研究会会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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美登利

95
2015年にらせんゆむさんの描いた場面緘黙症のコミックエッセイを読んでいます。ゆむさんもアメさんも家庭環境がとても似てる気がします。もちろんそれだけが原因では無いけれど、本当に辛い日々をよく我慢して耐えて耐えて暮らしておられたんだな。人前で話す事ができない症状がある彼女が販売や接客の仕事を選んだことが私には1番の驚きだったのですが、お客様とは普通に話が出来る。ただ同僚や上司とは話せない。自分を責め抜いて、それでも死にたくないと思って少しずつ進み、好きな絵を描く仕事につけたアメさんの行動に頭が下がります。 2018/01/30

ゆみきーにゃ

68
《図書館》場面緘黙症、名前は聞いたことあったけど、こんな辛い思いをされていたんだ。もっと気軽に読める内容と思っていた。本当アメさんが生きていてくれて良かった。2018/02/19

パフちゃん@かのん変更

62
著者が場面緘黙のことを知ったのは2015年ほんの2年前のことだった。それまでしゃべれないことを自分が悪いとか家庭環境が悪いとか思っておられたようだが、場面緘黙は生まれ持った気質らしい。高所恐怖症とかの恐怖症の一種らしい。そのことを本人も親も先生たちも知らなかったようで、あるいは知っていてもきちんとした対応がなされていなかったようだ。しゃべらないんじゃなくてしゃべれないのだ。誰が悪いわけではない。30年以上前にそんな子が一人いた。家では普通に話せるのに学校では話せない子。でもいじめられるでもなかったけれど。2018/01/13

M

54
場面緘黙。不安障害のひとつで、生まれつきの性質によるものだそう。当事者である著者が発症した幼稚園入園時からの約20年間のその胸の内を書き起こしている。家庭環境に左右されるものではないとされているが、著者の場合は、家庭環境が劣悪。その為に症状が悪化したり長引いたりしているように見受けられた。高校生でアルバイト先でセクハラ行為を受けたことを母親に告げたときの応対なんか毒親の最たるもの。被害者が菓子折持って謝罪に行くとか、逆、ありえない。自分が悪かったのだ…とさらに負の悪循環に陥ってゆく著者が可哀想すぎた。2019/06/22

鷺@みんさー

37
久々に田房永子並みにしんどかった。だが作者が、このまんがが原因で「場面緘黙は家庭のせい」という認識が広まるのを危惧してたり、しんどい思いをさせたらごめんなさいとか、ああ色々わかるわぁ…と。しかし自学、独学でここまで自己分析を進められた作者はすごい。最終的に「これからも上手く緘黙と付き合っていく」という結論に達したこととか。わかりみ深い。キャラを演じすぎて自分を追い込みすぎとか色々ほんとわかりみ深い。私なんか40過ぎてからやっとちょっとずつ進みだしたぐらいなのに。でも遅すぎるってことはない。私も生きてく。2020/07/24

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