出版社内容情報
福島事故後の避難の実態をふまえ交通工学的な観点から全原発を検証。被ばくを避ける現実的な時間内での避難は不可能だとわかった。
福島原発事故後の避難の実態をふまえ、
交通工学的な観点から全原発を検証。その結果、
住民の被ばくを避ける現実的な時間内で
避難することは、全原発で不可能だとわかった!
●こんな状況で再稼働などできない!
?事故の進展や地形・気象条件などに応じて、住民の被曝を最小限にするための最適な行動を指示するマニュアルができていない。
?原発から30キロ圏内のうち6割超の市町村が、避難計画や具体的な避難先を固めていない。避難対象人数や面積が大きすぎて対応しきれないためである。
?そもそも、原子力発電所の災害時に、住民が被爆せずにすばやく避難できる「避難計画」など、できていなかった。
?こんな状況で、2013年6月、原子力規制委員会は新たな規制基準を発表。各電力会社は続々と再稼動を申請した。
【著者紹介】
1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。技術士(化学部門)。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。1977年~2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)。著書に、『交通のエコロジー』(学陽書房、1992年)『持続可能な交通へ─シナリオ・政策・運動』(緑風出版、2003 年)『脱・道路の時代』(コモンズ、2007年)『脱原発の市民戦略』(緑風出版、2012年)『原発も温暖化もない未来を創る』(共著・コモンズ、2012年)・『国土強靭化が日本を壊す』(緑風出版、2013年)等多数。
内容説明
日本の原子力政策で抜け落ちていることに、使用済み核燃料と、住民の避難の問題がある。本書には、原発事故が起きた時、迅速な避難が不可能であることが、明確に示されている。
目次
第1部 避難計画の検証(福島での避難実態;防災計画と避難の考え方;避難に関する問題点;交通工学から避難を考える;これから始まる「最悪」シナリオ)
第2部 各原発の避難の分析(泊;東通;女川;福島第一・第二;東海第二 ほか)
著者等紹介
上岡直見[カミオカナオミ] 
1953年東京都生まれ。環境経済研究所代表。技術士(化学部門)。1977年早稲田大学大学院修士課程修了。1977年~2000年化学プラントの設計・安全性評価に従事。2002年より法政大学非常勤講師(環境政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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