内容説明
この本の目的は、子どもたちが本を読んで、自分の意見を書いて、発表し話し合う、新しい国語の力を育てることです。この新しい国語の力はどんな教科の学習にも役立ち、全般的な学力を向上させます。また国際社会に通用する学力を育て、過酷な現代社会を生きぬくコミュニケーションの力を育てます。
目次
序章 なぜ、ブッククラブで国際的な読解力が育つのか(ブッククラブが育てる力;ブッククラブの活用法)
第1章 初級編 子どもの意見を否定しない―小学校1年生から(物語文教材 落とした一銭銅貨―新見南吉;物語文教材 きつねのぼたん―有元秀文)
第2章 中級編 根拠をあげて意見を言う―小学校3年生から(説明文教材 カラスとごみをどうしたらいいか―有元秀文;物語文教材 王さまとくつ屋―新美南吉;説明文教材 給食について考えよう―有元秀文;古典教材 俳句を楽しもう―有元秀文)
第3章 上級編 質問い合い、話し合い、学び合う―小学校4年生から(物語文教材 白つばき―原作・夢野久作 現代語訳・有元秀文;説明文教材 クリティカルシンキングが命を守る―有元秀文;古典教材 枕草子を楽しもう―有本秀文)
著者等紹介
有元秀文[アリモトヒデフミ]
国立教育政策研究所総括研究官。日本の国語教育・読書教育の第一人者。1971年、早稲田大学教育学部卒業後、都立新宿高等学校教諭を務め、文化庁文化部国語課国語調査官を経て現職。日本の子どもたちが積極的にコミュニケーションができるようになることをライフワークにしている。そのために、本をたくさん読んで書いてディスカッションするブッククラブ・メソッドの開発と普及に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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