内容説明
子どもたちの健全な発達のために。不慮の事故で子どもたちを死なせないために。110年にわたって蓄積されたデータと保育・教育の現場から寄せられた“つぶやき”をもとに、解き明かす。家庭や学校で、すぐにいかせる子どものからだ計測方法や、ストレッチも紹介。
目次
第1部 子どもの「生存・保護」を科学しよう(男子の死産数が女子の10倍も多いのはなぜ?;世界一低い「乳児死亡率」停滞する「幼児死亡率」;不慮の事故が大きな課題;「オス化」が示唆するもの;発達していない自律神経;体温調節機能に異変;大脳・前頭葉の働きが正常に育っていない;「世紀の妖怪」アレルギー;できあがらない「土踏まず」;子どもの「視力不良」増加の謎;「視力不良」・テレビ/ゲーム・長期欠席の不思議な一致;からだとともに「心」を見守ることの大切さ)
第2部 子どもの「発育・発達」を科学しよう(子どものからだ110年の変化をみる;体力低下がいわれて半世紀;体育教育の制度的欠陥;子どもの体力「うれしさ」と「深刻さ」;「3種競技採点表」を作ってわかった課題)
第3部 子どもの「全面発達」をめざして科学しよう(背筋力と柔軟性の低下が示すもの;全面発達の条件はどこにあるか)
著者等紹介
正木健雄[マサキタケオ]
日本体育大学名誉教授。日本子どもを守る会会長。「子どものからだと心・連絡会議」顧問。日中現代教育学会会長。1930年和歌山県新宮市生まれ。「新制大学」1期生として、東京大学教育学部体育学科に進学。卒業後は、同大学博士課程(体育学)満期退学、東京大学教育学部助手、日本体育大学に勤務。東京理科大学、日本体育大学で教授を歴任。日本体育大学大学院では、博士課程「スポーツ教育学」担当認定教授の第1号(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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