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内容説明
世界有数の水の都の情景。山々にかかる霧や靄、霞。朝焼けや夕焼け。風を感じさせる凧や幟、船の帆。数多い雪の絵、そして雨の絵…。江戸に労働し、行楽する人々。印象派と浮世絵版画、そして『江戸百』へ。ゴッホが感動した広重の世界。
著者等紹介
望月義也[モチズキヨシナリ]
1939年東京生まれ。1961年明治大学経営学部卒。三代前は肥前島原藩主松平主頭守の中屋敷江戸詰使番望月忠平(五百石取り)の末裔。2006年より、『名所江戸百景』の収集を始め初摺17景を含む全景を所有する。2008年3月、東京千代田区生涯学習館にて初展示を皮切りに各所で展示。その傍ら、東京都の小中高校で、『江戸末期の風俗と生活』を題材にボラテンィアの出前授業を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Kira
13
図書館本。先日、『広重ぶるう』を読んだら、広重の江戸百景を鑑賞したくなった。いくつかなじみはあったが、全部を見たのは初めて。名所百景だから、時代小説を読んでいるとよく見かける地名ばかりでうれしくなった。あれは、こういう景色だったのかと。そのほとんどに使われている「ベロ藍」のなんと美しいこと。深みとぼかし具合に目を奪われた。個人的にとても気に入っているのは「王子装束ゑの木大晦日の狐火」で、その夜空の美しさに魅了された。江戸の夜空には、星が降るほどにまたたいていたのだと実感した。2022/08/06
圭
6
【再読】広重の筆で四季折々の風物詩や人々の生活と共にいきいきと描かれた江戸の百名所。「亀戸天神境内」「堀切の花菖蒲」のように今も面影が残る情景もあれば、「亀戸梅屋舗」のように多くが失われてしまった風景も。見ていると不思議と懐かしい気持ちになります。鷹や鶴が景色を見降ろす「深川洲崎十万坪」や「箕輪金杉三河しま」の想像力の豊かさ、「四ッ谷内藤新宿」の馬、「水道橋駿河台」の鯉の構図の大胆さも素晴らしいです。百ヶ所も描いても、ありきたりの絵にならないのがさすが広重!です。2014/08/11
brink
3
江戸百景全てがカラーで見られて、大きさもそこそこ大きい。状態の良い本物を見たことがないので比較することができないのですが、汚れやシミも目立ってなくて気にならなかった。印刷は綺麗なんじゃないかと思います。お手軽に全部まとめて見られて、江戸情緒と構図の妙を楽しめました。2011/04/15
芸術家くーまん843
1
歌川広重の「名所江戸百景」全揃い(全景119点、目録、追善絵広重肖像)は、世界で15組しか確認されていないそうです。日本では、岩崎コレクションと東京芸術大学の所蔵品がしられています。望月義也(もちづき よしなり)さんは、1939年東京生まれ。2006年より名所江戸百景の収集を初め、全揃い後は各所での展示の傍ら、「江戸末期の風俗と生活」と題した授業をボランティアで行っています。■歌川広重(寛政9(1797)安政5(1858))。本名安藤鉄蔵。重右衛門、徳兵衛とも名のる。号の広重は、師匠・歌川豊広の「広」と重2012/12/23
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