日本の循環型社会づくりはどこが間違っているのか?―「汚染循環型社会」から「資源循環型社会」に転換するために

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772604499
  • NDC分類 518.52
  • Cコード C0036

内容説明

「日本の循環型社会づくり」の対案は、汚染問題では「大気・水質・土壌のすべてにわたる規制」「汚染防止の社会システム」、家庭ごみでは「負の財」「拡大生産者責任」、産廃では「負の財」「公共管理の下での処理」、リサイクルでは「回収型リサイクルと拡散型リサイクル」「公共管理の下でのリサイクル」である。これらのキーワードを理解すれば、いかなる循環型社会をつくるべきか、ごみ・リサイクル問題に取り組む際の到達目標や方針が自ずと明らかになる。

目次

第1章 ダイオキシン削減対策が生み出した4つの事態
第2章 最終処分場からの汚染
第3章 空間と時間を拡げて汚染を捉える
第4章 家庭ごみは誰が処理すべきか
第5章 税金負担のごみ処理から「拡大生産者責任」に転換する
第6章 なぜ、日本では「拡大生産者責任」が歪曲されるのか
第7章 産業廃棄物は誰が処理すべきか
第8章 偽装リサイクルは、なぜ横行するか
第9章 日本のリサイクル行政はどこが間違っているか
第10章 生命が経済を制御する

著者等紹介

熊本一規[クマモトカズキ]
1949年佐賀県生まれ。現在、明治学院大学国際学部教授。専攻は環境経済学、環境政策、環境関連法(漁業法、公有水面埋立法、廃棄物関連法)。東京大学工学部都市工学科・同大学院卒業。カナダ・ヨーク大学客員研究員などを経て、現職。各地の埋立・干拓事業、ダム開発などに対して、漁業法・公有水面埋立法の専門研究者として、具体的な助言を行なって漁民・住民を支えている。また、ごみ・リサイクル問題では、市民サイドから、日本のごみ行政の問題点を指摘するとともに解決の方向性を提起している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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未来来

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循環型社会が叫ばれるようになったものの、日本の進める循環型社会は何かが間違っていると指摘します。主にゴミ問題、中でも環境に良いと言われるリサイクルに注目しています。水・大気・土壌のどれかの汚染を改善しても別の形で汚染し、地球の循環により結局全体に広めてしまう事、我々が出した汚染物質は汚染処理施設と処分場を往復している事。ごみ処理の負担は誰がすべきか、不法投棄や偽装リサイクルは何故起こるのかについて書かれています。正の財と負の財の原理が興味深かったです。《大学図書館》2010/01/10

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