内容説明
高度に発達した現代科学は、３つの申し子、膨大な化学物質群、巨大な科学技術大系、人間中心の科学万能思想を産み出した。この恩恵に浴した人類は、爆発的に増加し、地上のあらゆる場所に満ちた。その結果、地球環境・生態系・ヒトが消滅しかねないほどの化学物質汚染の蔓延が指摘される時代が到来した。この環境汚染の危機に直面して、人類が保有する科学技術は、自然循環システムには及ぶべくもなく、きわめて断片的であることがはっきりしてきた。この時代を、私たちはどのような指針をもって生きていけばよいのだろうか。真摯な科学データの解析による持続可能な社会システムの提言。
目次
地球環境の成り立ちと生物の歴史
科学文明と環境問題
化学物質と環境問題
化学物質と大気環境
化学物質と水環境
農薬による環境汚染
廃棄物による環境汚染
ダイオキシン類による環境汚染
環境ホルモンによる環境汚染
傷ついた地球環境
地球環境再生のために
