出版社内容情報
クレプトマニア(窃盗症)は古くから知られる病だが,その実態はいまだ十分に語られているとはいえず,精神医学の中でも特に研究が遅れている分野である。診断基準にも混乱がみられ,適切に対応できる治療者の数もまだ少ない。
本書は,クレプトマニア当事者である著者が,専門治療施設への入院を経て「盗らない生活」を取り戻すまでの道のりを,自らの言葉で綴った体験記である。
著者がクレプトマニアを発症した背景には,摂食障害,Xジェンダー(F to M)としての自覚,機能不全家族で育った体験,さらには職場でのハラスメントによるうつ病の発症など,さまざまな「生きづらさ」があった。
三度の逮捕と入院,自助グループへの参加など経て,著者はいかに回復への糸口を見いだしたのか。罪と病のあいだで悩み,揺れ続けたひとりの当事者の回復の軌跡は,クレプトマニアへの理解を深めるとともに,いまなお暗闇の中にいる当事者に,確かな希望の光を投げかける。
【目次】
まえがき
第1章 クレプトマニアとは
第2章 わたしの依存症経歴
第3章 わたしのクレプトマニア経歴
第4章 盗れない環境でやっと止まった
第5章 買える自分を取り戻すためにやったこと
第6章 三回目の底つき「生き方を変える」
第7章 生きづらさについて、考える
第8章 生き方を変えていくための取り組み
第9章 万引きはやめられたけど、摂食障害は続いています
第10章 盗らない生活の良さを実感する日々
第11章 クレプトマニアによる万引きを減らすためにできること
参考文献
web参考資料
あとがき
監修者あとがき
内容説明
盗らずにはいられない。摂食障害・Xジェンダー・機能不全家族、そして職場でのハラスメント…さまざまな「生きづらさ」からクレプトマニア(窃盗症)を発症した「わたし」はいかにして回復への道筋をつかんだのか?当事者だからこそ語れる、クレプトマニアのリアルと回復までの軌跡。
目次
1 クレプトマニアとは
2 わたしの依存症経歴
3 わたしのクレプトマニア経歴
4 盗れない環境でやっと止まった
5 買える自分を取り戻すためにやったこと
6 三回目の底つき「生き方を変える」
7 生きづらさについて、考える
8 生き方を変えていくための取り組み
9 万引きはやめられたけど、摂食障害は続いています
10 盗らない生活の良さを実感する日々
11 クレプトマニアによる万引きを減らすためにできること
著者等紹介
竹村道夫[タケムラミチオ]
1945年生まれ。医学博士。精神保健指定医・精神科専門医。大阪大学医学部を卒業後、帝京大学医学部精神科に入局。同大学医学部附属溝口病院精神科科長、群馬病院常勤医を経て、1990年、群馬県渋川市赤城町に精神科病院「赤城高原ホスピタル」を開院。現在、赤城高原ホスピタル院長。京橋メンタルクリニック勤務医として、アルコール・薬物依存症、ギャンブル障害、窃盗症などの治療に当たっている
高橋悠[タカハシユウ]
1982年生まれ。摂食障害・クレプトマニア当事者、Xジェンダー(FtX)。認定NPO法人ASK社会対策部所属。ASK認定依存症予防教育アドバイザー。理学療法士、介護支援専門員。中学一年時に摂食障害を発症、三五歳でクレプトマニアを発症。専門病院での入院治療を経て万引きを手放し、「盗らないクレプトマニア」となる。クレプトマニアによる窃盗の減少を目指し、HP「クレプトマニアからの脱却」やオンライン自助グループ「Room K」の運営、講演・執筆などの当事者活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



