内容説明
この歴史的名著は、オーソドックスな精神分析実践の方法について、理論のみならず、分析家が日々どのように実践しているのかを徹底的に明らかにすることを試みている。構成は、入門的な概説と理論、技法の基盤となる抵抗と転移の実践的かつ詳細な記述、患者と分析家の複雑な関係性への解説に分けられる。理論と実践、あるいは分析家としての匿名性と人間的関係性―臨床家が両立することに苦心する重層的な営みを理解し、精神分析の基礎から極意まで学び直すことを可能とする必読のテキスト。
目次
第1部 基本的概念の要約(精神分析療法の歴史的発展;技法に不可欠な理論的概念 ほか)
第2部 抵抗(実用的定義;抵抗の臨床的外観 ほか)
第3部 転移(実用的定義;臨床像―一般的特性 ほか)
第4部 精神分析状況(精神分析が患者に要求するもの;精神分析が精神分析家に要求するもの ほか)
著者等紹介
松木邦裕[マツキクニヒロ]
1950年佐賀市生まれ。熊本大学医学部卒。1985年~1987年に英国ロンドンのタビストック・クリニックへ留学。2009年~2016年京都大学大学院教育学研究科教授。現在は精神分析個人開業。日本精神分析協会正会員。京都大学名誉教授
清野百合[セイノユリ]
1999年京都大学医学部卒。精神科医。臨床心理士。2018年日本精神分析学会奨励賞(山村賞)受賞。日本精神分析協会候補生。現在、勝田クリニック勤務および個人開業
石野泉[イシノイズミ]
1975年聖心女子大学卒業。1990年京都女子大学大学院修了。臨床心理士。京都女子大学大学院非常勤講師等を経て、2018年まで大阪経済大学心理臨床センター勤務。現在、個人開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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