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内容説明
こころの支援の地図を描くために―個人の脳やこころの病理を治療しようと試みる「医学モデル」の限界、問題は個人の外部=社会との接面に生じるとする「社会モデル」の視点の浸透、社会構造の変容と精神保健医療福祉システムの再構築―こころの支援をめぐるパラダイムが大きく変動する現在、対人支援をどのように考え実践すべきか?組織変革を構想するマクロの視点と、臨床場面で工夫を重ねるミクロの視点から、日々変わりゆく状況に応答する。
目次
第1部 価値を問う(価値を問う;善き治療とは何か―あるいは、イワシの頭に癒されていいのか ほか)
第2部 トラウマインフォームドケアを深める(トラウマインフォームドケアを深める;トラウマインフォームドケアの概念と組織変革の方向性 ほか)
第3部 精神保健政策の最前線と課題(精神保健政策の最前線と課題;地域共生社会におけるメンタルヘルスの戦略 ほか)
第4部 共同的な知の方法を求めて(共同的な知の方法を求めて;社会モデル ほか)
第5部 学ぶことを問い直す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
8
けっこう難しかったです。とても、興味があるんですけどねー。 誤読かもしれないが、学生時代、社会臨床学会に入っていた自分、先見の目があるなーとか2023/05/13
よぞ
0
熊谷晋一郎さんの記事を主に読んだ。障害の社会モデル(ディスアビリティ)と医学モデル(インペアメント)についてはより多くの人が理解すべき概念だと思いました。当事者研究の必要性と難しさを感じました。2025/05/01
YASU
0
東大で企画された,対人支援者育成プログラムのテキスト.治療という価値の相対化にはじまり,トラウマへの寄り添い,社会モデルの視点,当事者研究と共同創造など.さすが東大というか,豪華な講師陣.これでどうだ,とばかりに網羅されている.個人的関心では國分さんの意志―責任の説明がわかりやすかった.あと,上野さんはさすが.2023/09/23