内容説明
トラウマやPTSD、発達障害、カサンドラ症候群、母と子の関係性、病気や介護、ヤングケアラーなど、女性のクライエントが抱える自身や家族のケアに関する困難に、心理支援職が日々の臨床の中でできることを考え、学び、語り、問い続ける。
目次
精神分析の視点で考える女性とトラウマの臨床
こころの中の母親と幼い子ども―精神分析の臨床から
非分析的臨床場面での精神分析的視点
PTSDの認知処理療法(CPT)
発達障害の特性を有する成人との認知行動療法の可能性
カサンドラ症候群という問いについて考える
家族や社会の中における発達障害とは
リエゾンの視点から女性の罹病、家族・社会を考える―女性が病気になったとき、女性が介護するとき
こころの支援と時代、世代、社会
ヤングケアラー―「言葉」ができることによって何が変わるのか〔ほか〕
著者等紹介
笠井さつき[カサイサツキ]
1990年上智大学大学院文学研究科教育学専攻心理コース修了後、帝京大学医学部附属溝口病院精神神経科常勤臨床心理士として勤務、その後開業心理臨床センターでの有料面接や学生相談などさまざまな臨床場面で実践を続けた。子育てや介護を経て、2010年に帝京大学心理臨床センターに勤務、2020年より同センター教授。2011年に上智大学大学院文学研究科心理学専攻博士号(心理学)取得。2019年からは現職に加えてNPO法人女性心理臨床ラボ代表を務める
笠井清登[カサイキヨト]
1995年東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、国立精神神経センターでの精神科研修やハーバード大学医学部での研究トレーニングを経て2008年より東京大学医学部附属病院精神神経科教授。同学生支援室長、同医学のダイバーシティ教育研究センター長、同附属病院職員等健康相談室長を兼務。社会活動として、NPO法人女性心理臨床ラボ事務局、日本統合失調症学会事務局、22ハートクラブアドバイザーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 神仏融合史の研究