親子は生きづらい―“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語

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親子は生きづらい―“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語

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  • サイズ 46判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784772419345
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C3036

内容説明

女として生まれ育ち、「ふつう」を願い、罪悪感に押しつぶされながら、男になりたいとカミングアウトした、「僕」の物語。急転する子どもの人生にとまどい、憤り、悲しみ、それでも子どもと共に歩むことをあきらめなかった、「母」の物語。トランスジェンダーの医療概念と社会通念の変遷、家族を取り巻く社会構造の変容に翻弄されながら交差する2つの物語は、ついにひとつの結論にたどりつく―

目次

第1部 とまどいの中を生きる―カミングアウトと家族の物語(親へのカミングアウト;誕生と違和感―幼少期~中学校時代;反発と孤独―高校~大学時代(カミングアウト前)
カミングアウトの明暗―告白と母の背景
母と子、異文化の咀嚼と変化―母との対話と終戦
身体の変化と初めて生まれた“夢”―手術~大学受験/生き直し)
第2部 長い闇を超えて(22歳から見る未来 30歳から見た過去;男と女のはざまで―境界から見えたもの;心地よさと寄る辺なさと―当事者コミュニティへの帰属と格差;傷つく私・傷つける私―立場の反転による価値観の瓦解;「わたしは罪人」―社会での葛藤と劣等感の再燃;暗い闇の中から―他者の関わりと回復への光;違ったままで、でも共に―親子の10年間の結論)

著者等紹介

勝又栄政[カツマタテルマサ]
1991年岩手県生まれ。トランスジェンダー男性。旧名は美穂。22歳で改名・乳腺/乳房の切除手術を行う。性別適合手術は受けていないため戸籍上の性別は女性。現在は、就労移行支援員として働く傍ら、宮城教育大学非常勤講師、立命館大学大学院先端総合学術研究科に所属し、研究を行っている。専攻は社会学。「トランスジェンダーの子を持つ親の“経験”と背景」というテーマで、日本の学術振興会特別研究員(2023年度)に採用。今後は人の持つ「受け入れがたさ」の背景について、さらに研究予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M

46
何不自由なく経済的にも恵まれて育てられても、親と性格的に相容れず(特に母親の影響が大きい…世間体や自分の理想像の押しつけや恩着せがましいタイプ)、不安障害を抱えて生き辛くなる人がいる。それに加えて著者の場合性同一性障害のために自分の存在意義やアイデンティティを見つける術も理解者もない。家でも外でも。女でもなく男の壁は高く。嘘で塗り固めて取り繕って。居場所も生きる意義もない。母親との時系列的形式の自叙伝なので双方の気持ちが読める。決死のカミングアウトを母親が罵倒するシーンは辛すぎた。過去を葬れたらいいのに。2023/02/04

チェアー

6
この本の良さは、母子が最後まで美しくわかりあってはいないことだ。わかり合っていないが、相手が生きることは望む。わだかまりは消えていないが、相手が幸福で新た希望する。ここに家族という枠だけでなく、社会的にも「望む」「許容する」という落ち着き先の展望があるように思う。その許容が重なっていけば歴史となり、社会となるのではないか。 2023/03/28

チェアー

5
どこに、いつ、生まれるのかによって生きづらさが違う。その生きづらさは、自認する性と生物学的な性が一致し、異性愛者であればまったく感じることのないつらさだ。それでもこの世は生きづらい。なら、彼、彼女はどんだけ生きづらいのか。 2025/01/07

hasebo

3
トランスジェンダーとしての自叙伝であるとともに、お母さんのその時々の心境など、自然な形で描かれている家族の本。親にわかってもらえない、友達や周囲となぜか馴染めない、そんな経験は誰にもあるのではないだろうか。そんなときにどちらが正しいという正義ではなく、お互いのバックグラウンドを感じてみる、著者の真摯な姿勢には好感を持てたし、今個人的に関心がある対話にもつながるのかと思った。2022/12/23

FUKUIKE

2
★★★☆☆ 興味本位で図書館で借りる。読み始めて軽い気持ちで読むべき本ではないことに気付かされた。読んでいる時も読み終わってからも心が苦しい。2023/02/16

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