内容説明
本書の中心テーマは、グループの持つ力を仕事に活かす、グループワークという支援の方法である。著者は、グループワークの原理・原則をわかりやすく解説し、認知行動療法理論に基づくSST(social skills training)やソシオドラマなど、グループで使える方法や技法を数多く紹介する。グループの力を駆使して、クライエントが現実の生活に役立つものの考え方と行動を身につける手助けをするための、優れた援助者になるための必読書。
目次
第1章 人を支援する仕事について考える
第2章 グループワークという支援の方法
第3章 グループの種類と支援のポイント
第4章 自然に形成された少年グループと働く―アメリカのストリート・アウトリーチ・ワークの実際
第5章 チャレンジしてみませんか コインマップとSST
第6章 精神科デイケアでの支援過程とプログラム活動―ひとりからグループへ、デイケアから地域社会へ
第7章 セッションの展開でグループワーク原則を活かす
第8章 グループワークの実際例から学ぶ
著者等紹介
前田ケイ[マエダケイ]
ハワイ大学社会学部社会学科卒業、BA。コロンビア大学ソーシャルワーク大学院修士課程卒業、MS。ルーテル学院大学及び大学院で、ソーシャルワーカーと臨床心理士を目指す人達の教育にあたる。現在、ルーテル学院大学名誉教授。SST普及協会のSST認定講師及び顧問。1983年よりサイコドラマを学び始める。1988年より東京大学附属病院精神神経科デイホスピタルで、医師らとSSTの日本への導入に努力、日本各地での精神科患者のリカバリーのためにSSTが活用されるように尽力している。また、矯正教育や更正保護事業でのSSTの実践にも関わり、保護司など、支援者の養成にもあたっている。2003年、瀬戸山賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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