内容説明
人生を価値あるものにするのは何か?いま、真の「豊かさ」とは物や環境が手に入ることではなく、「こころの健康」を手に入れることなのではないか、という議論がなされている。では「こころの健康」とは何か?これまではうつ病などのこころの病気を治せば、その人のこころは健康になると考えられていたが、研究によってこころの病気を治すこととこころの健康を育てることはまったく異なるプロセスであることがわかっている。本書ではその「こころの健康を育てること」に焦点を当て、こころの健康を構成する5つの要素、(1)ポジティブな感情、(2)エンゲージメント、(3)良好な人間関係、(4)人生の意味、(5)達成感、について、それぞれの意味やそれらを高めるための練習法を紹介する。
目次
1 「こころの健康」を理解しよう(ネガティブな感情も大切なもの;「こころの健康」と「こころの病気」は異なる;「こころの健康」を構成する5つの要素 ほか)
2 「こころの健康」を高めよう(ポジティブな感情を増やそう;エンゲージメントを高めよう;良好な人間関係を築こう ほか)
3 「こころの健康」を支援しよう(こころの強さに目を向ける;ポジティブな出来事に気づくきっかけを作る;没頭できる環境を整える ほか)
著者等紹介
松隈信一郎[マツグマシンイチロウ]
医学博士、公認心理師。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了。専門はポジティブサイコロジーと解決志向アプローチ。一般社団法人ストレングス協会代表理事、慶應義塾大学医学部精神神経科学教室特任助教、日本ポジティブサイコロジー医学会事務局(株式会社メディプロデュース)、立教大学グローバル教育センター兼任講師、米国Gallup社シニアコンサルタント兼任。強みを活かした心理支援や人材育成に従事する一方、フィリピン共和国にて、強みを活かした心理教育や教員トレーニングを精力的に行う。第6回ポジティブサイコロジー国際学会臨床部門症例大会ファイナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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