内容説明
著者は、長年にわたり、我が国のカウンセリング・心理療法の普及と指導を推進し臨床現場での相互交流・研究活動をリードしてきた。現在も統合的心理療法研究所(IPI)の顧問として、汎用的な心理療法の理論・技法の統合を追求している。その理論的基盤には、自己の潜在能力の発現を志向した「関係療法」中心の臨床的態度と「自分も相手も大切にする自己表現、その実践の方法論である」アサーションの考え方が流れている。本書には、豊富な臨床経験に裏打ちされたあらゆる心理支援に応用可能な面接技術の要諦が公開されている。その技法の中心とするアサーションとは、自分の想いを伝え、相手の想いを聴くコミュニケーション技術である。クライエントに寄り添う著者のスタイルはきわめて合理的・実践的であり、よく“聴く”ことで相手との関係を大切に考え、クライエントとのコミュニケーション技術を示唆し、現代の日常臨床においてアサーションを学ぶ意味を説く。
目次
第1部 カウンセリングの原則を学ぶ(精神療法を教え伝える―セラピストの特性と方法論の統合を目ざして;面接技法の基礎と実践;面接技法向上のための研鑽の在り方―ロールプレイの基本とファシリテーターの心得;アサーションによるストレスマネジメント―見えない心の疲れを互いにためこまないために;子どものよさに気づく―ほめるための基本 ほか)
第2部 臨床現場で活かすカウンセリング・スキルのコツ(人と人をつなぐ心理学;まっすぐに自分を伝える秘訣も教えます;継続的接触を考える;なぜ感情表現が大切なのか;「自分を大切にする」とは ほか)
著者等紹介
平木典子[ヒラキノリコ]
1959年津田塾大学学芸学部英文学科卒業。2016年より、IPI(Institute for Psychotherapy Integration)統合的心理療法研究所・顧問、日本アサーション協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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