内容説明
集団認知行動療法は、グループならではの緊張感や、進行の難しさもあり、治療者にはいろいろな不安がつきまとう。当初、うつ病患者を対象にした集団認知行動療法の普及を目指し、定期的に治療者の基本的なスキル提供を目的として研修会が開かれていた。その際に、他の疾患を持つ患者に対しても対応できるようにとの声が数多く寄せられ、治療に際して必要最低限の技能習得と治療者の質向上のための評価尺度を作ろうという趣旨で編まれたのが本書である。集団認知行動療法の「治療者に求められるもの」からその学び方、それを踏まえて実際にグループを行う際のコツまでを詳細に記述している。
目次
第1部(集団認知行動療法の治療者に求められるもの―木も見て森も見る;集団認知行動療法の学び方;集団認知行動療法治療者尺度(G‐CTS)
集団認知行動療法治療者尺度のエビデンス(研究概説)
G‐CTSを用いたスーパービジョンのあり方)
第2部(疾患別・分野別のグループのコツ;集団認知行動療法においてよくある困りごとと解決例)