目次
1 治癒と臨床のエスノグラフィ
2 治癒と臨床を巡る対話
3 精神の危機―わたしたちはどのような時代を生きているのか?
4 地霊と治癒―辺境と局在にケアを求めて
5 歴史と記憶―時の痕跡はささやく
6 病いと物語―実践を紡ぐ・文化を書く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
治癒と臨床のエスノグラフィ: 心と文化―治癒の源泉を探る 平成のありふれた心理療法―社会論的転回序説 多彩な療法の分散―その歴史と行方 治癒と臨床を巡る対話 精神の危機―わたしたちはどのような時代を生きているのか 感情の消費―感情資本主義社会における自己の真正性 狂気こそ正常 被害について考える―癒しを出発点として 自己啓発と「加速/減速」 地霊と治癒―辺境(エッジ)と局在(ローカル)にケアを求めて 歴史と記憶―時の痕跡はささやく 病いと物語―実践を紡ぐ・文化を書く 生き延びること―生活者への帰還2021/10/06
saiikitogohu
0
「社会論的転回…それぞれの時代における社会的環境において、それぞれの臨床は有効であり、必要とされていたと理解しなければならない…敗戦の荒廃から高度成長を成し遂げた社会とロジャースの時代とが符合し、高度消費社会に突入し豊かな福祉国家を実現した社会と河合隼雄の時代が符合し、バブル崩壊を経て貧しくなり新自由主義国家として再組織化していった社会と多元性の時代が符合している」21「どの心理療法が良いか…問われるべきはマッチング…心理学的アセスメントと社会学的アセスメントの双方から考えるための理論的枠組みが必要」242021/09/19