内容説明
心理アセスメントの6+1の視点。チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を、第七の視点(here and now)で有機的につなげ、クライエントの立体的な全体像をとらえるために―若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。「対談:津川律子×岩壁茂」を新たに収録。
目次
今日も続くよ、精神科臨床の現場より
標準化という大きな課題
心理アセスメントとは?
関係の上に成立しているアセスメント
精神分析療法とクライエント中心療法
マルチモダル・セラピーと援助計画のための費用対効果分析
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点1―トリアージ1
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点1―トリアージ2
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点2―病態水準
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点3―疾患にまつわる要素
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点4・5―パーソナリティと発達
精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点6―生活の実際と第七の視点
精神療法についての倫理綱領の位置づけと倫理教育
著者等紹介
津川律子[ツガワリツコ]
現在、日本大学文理学部心理学科教授、日本大学文理学部心理臨床センター長。日本臨床心理士会会長、日本公認心理師協会副会長、包括システムによる日本ロールシャッハ学会副会長、日本心理臨床学会理事など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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本詠み人
26
「心理的アセスメントⅠ」の参考図書。中に書かれていた“精神科臨床における心理アセスメントの六つの視点”について、テキストでは箇条書きにされていて???だったのが、それぞれを丁寧に説明してくれてて助かった。2022/12/18
わくい
2
増補部分を目当てに再読。岩壁先生と津川先生という私にとっては願ったり叶ったりの対談。お二人の日々の臨床である、クライエントのためのアセスメントが綴られていて、この部分だけでも読む価値がある。2022/03/26
BATTARIA
2
カウンセリングの講座の参考書として読んだ。精神臨床のプロになったばかりの人を対象にしているので、用語的難しさはあったが、いろんなことを学ばねばならない中で、いいタイミングだった。アセスメントとトリートメントが一体であること、手段がしばしば実務の上で目的より大切になること、アメリカで標準化が完成された手法が、日本にそのまま適用できるわけじゃなく、だったら標準化ってそもそも何なのよという話になってしまうこと。この世界にはゴールなどないようだ。2021/12/22
osppsr
1
アセスメントとは何か?というところから書いてあって、自分のやろうとしていることは何か、目指すべきはどこかというのを考えることができてよかった。これから6+1の視点を実践で使っていけるよう、自分のものにしていきたい。2020/11/30