内容説明
雑誌『精神療法』に連載の「物質使用障害治療の最前線」をまとめた本書は、最近10年間に登場し、すでに依存症分野で一定のポジションを確立したと思われる心理療法プログラムや、依存症に関連した重要なトピックを集めたものである。すでに物質使用障害臨床に従事している人だけでなく、これから取り組もうとする人にも役立つ一冊。
目次
物質使用障害とどう向き合ったらよいのか―治療総論
物質使用障害に有効な治療法は何か―心理社会的治療のエビデンス
動機づけ面接法―「底つき」を待たない物質使用障害の新しい治療法
薬物使用障害に対する外来治療プログラム「SMARPP」
アルコール使用障害の入院治療プログラム―GTMACK
アルコール使用障害の早期介入プログラム―HAPPY
トラウマ関連問題を背景にもつ薬物依存症に対するプログラム―女性事例を中心とした支援
性的マイノリティ・HIV感染者の理解と支援
触法精神障害のための治療プログラム
物質をやめた後の情緒的つながりの回復のために―治療共同体エンカウンター・グループ
家族支援のための個人療法
家族支援のための集団療法
著者等紹介
松本俊彦[マツモトトシヒコ]
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部部長。1993年佐賀医科大学卒業。横浜市立大学医学部附属病院にて臨床研修修了後、国立横浜病院精神科、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科を経て、2004年に国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所司法精神医学研究部専門医療・社会復帰研究室長に就任。以後、同研究所自殺予防総合対策センター副センター長などを歴任し、2015年より現職。日本アルコール・アディクション医学会理事、日本精神科救急学会理事、日本社会精神医学会理事、NPO法人八王子ダルク理事、NPO法人東京多摩いのちの電話理事を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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