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出版社内容情報
「レジリエンス」とは,「しなやかな心」という意味を持ち,挫折や困難な状況,トラウマなどを経験した後に,元の状態まで回復すること,さらにその経験を通して一層人間として成長し,より健康で生産的な状態になれる能力やスキルのことを指す。現代のストレス社会を生き抜くために,働く人に必要なスキルこそ「レジリエンス」ではないだろうか?
本書では,毎日いきいきと健康に働き続けるために,職場という環境の中でどのようにレジリエンスをはぐくむべきか,その理論から実践までを,働き方改革,健康経営,ストレスチェックなど15の視点から,産業保健を含むさまざまな分野の第一人者たちが解説。また国内だけでなく,ロンドン五輪を成功に導いたロンドン交通局職員のレジリエンスを高めた事例や,欧州の多様な働き方とウェルビーイングに関する調査など,海外からのヒントも盛り込んだ職場のレジリエンス育成に必須の一冊!
まえがき (市川佳居)
第?部 総論
第1章 レジリエンスとは (市川佳居)
第2章 レジリエンス―心と身体のつながり (松井知子)
第3章 働き方改革とメンタルヘルス (松井知子・市川佳居)
第4章 ワーク・エンゲイジメントとレジリエンス (島津明人・外山浩之)
第5章 健康経営による組織のレジリエンス向上 (森 晃爾)
第?部 職場とレジリエンス
第6章 ストレスチェックとレジリエンス―職場の集団分析を行ってみて (宮中大介)
第7章 心理的柔軟性とレジリエンス―第三世代認知行動療法(アクセプタンス・コミットメントセラピー)の視点から (小林絵理子)
第8章 折れないリーダーシップ,感情ケアというアプローチ (下園壮太)
第9章 ワークライフとレジリエンス―女性活躍推進,介護・育児支援などを行うことがレジリエンス向上にどうつながるか,そのような施策はあるか (湯佐真由美)
第10章 職場のメンタルレスキューとレジリエンス (西川あゆみ)
第11章 両立支援とレジリエンス (小山文彦)
第12章 上司のリーダーシップと部下のレジリエンス (阿久津 聡・勝村史昭)
第?部 海外におけるレジリエンス
第13章 レジリエンスの高い文化の枠組みの発展に向けて―2つの事例(ロンドンオリンピック・パラリンピックプロジェクト,デュポン社による職場の感情プログラム:ICU)より (Emerald Jane Turner)
第14章 欧州労働環境・条件に関する調査における労働の質測定について (Jorge Cabrita)
第15章 レジリエンスとポジティブ心理学 (市川佳居)
付録 レジリエンスの測定ツールの紹介―16の測定法
あとがき (松井知子)
松井 知子[マツイ トモコ]
編集
市川 佳居[イチカワ カオル]
編集
内容説明
「レジリエンス」とは、元の状態まで回復すること、さらにその経験を通して成長し、より健康で生産的な状態になれる能力やスキルを指す。現代のストレス社会を生き抜くために、働く人に必要なスキルこそ「レジリエンス」ではないだろうか?本書では、いきいきと健康に働き続けるために、職場という環境の中でどのようにレジリエンスをはぐくむべきか、働き方改革、健康経営、ストレスチェックなどを踏まえ、その理論から実践までを解説。また国内だけでなく、ロンドン五輪を成功に導いたロンドン交通局職員のレジリエンスを高めた事例や、欧州の多様な働き方とウェルビーイングに関する調査など、海外からのヒントも盛り込んだ職場のレジリエンス育成に必須の一冊!
目次
第1部 総論(レジリエンスとは;レジリエンス―心と身体のつながり;働き方改革とメンタルヘルス ほか)
第2部 職場とレジリエンス(ストレスチェックとレジリエンス―職場の集団分析を行ってみて;心理的柔軟性とレジリエンス―第三世代認知行動療法(アクセプタンス・コミットメントセラピー)の視点から
折れないリーダーシップ、感情ケアというアプローチ ほか)
第3部 海外におけるレジリエンス(レジリエンスの高い文化の枠組みの発展に向けて―2つの事例(ロンドンオリンピック・パラリンピックプロジェクト、デュポン社による職場の感情プログラム:ICU)より
欧州労働環境・条件に関する調査における労働の質測定について
レジリエンスとポジティブ心理学)
著者等紹介
松井知子[マツイトモコ]
杏林大学医学部衛生学公衆衛生学教室非常勤講師。博士(保健学)/日本公衆衛生学会認定専門家(第0235号)。1976年青山学院大学卒業後、杏林大学医学部衛生学教室(現在衛生学公衆衛生学教室)にて教育・研究に従事、2001~2008年東京都公立中学校スクールカウンセラー(臨床心理士)、2009年より同大学保健学部専任講師、2014年より准教授、2017年より教授、2018年3月定年退職、現在、医療部衛生学公衆衛生学教室非常勤講師。社会・学会活動、労働者健康安全機構東京産業保健総合支援センター基幹研究員、東京経営者協会相談員、都教委リワークプラザ東京(復職アドバイザー)、武蔵野市教育委員会特別支援教育専門スタッフ、等。日本産業衛生学会(代議員)、日本産業精神保健学会(理事)、日本ストレス学会(理事)、日本産業ストレス学会(理事)、日本外来精神医療学会(監事)等。受賞歴、2018年度東京労働局安全衛生推進賞
市川佳居[イチカワカオル]
レジリエ研究所株式会社所長/一般社団法人国際EAP協会日本支部理事長。博士(医学)。EAPの日本国内およびアジア太平洋地域のパイオニア。日本およびアジア地域におけるEAP普及に携わりつつ、働く人のメンタルヘルス、健康経営などの側面からレジリエンスを活用した手法を企業にアドバイスしている。早稲田大学第一文学部を卒業後、米国メリーランド州立大学大学院に留学、米国ソーシャルワークの資格を取得後帰国し、モトローラ社にてEAPの業務に携わる。その後、杏林大学にて医学博士号取得。2002年に株式会社イープを起業。学会・教育活動、国際EAPコンサルタント(CEAP)認証委員、アジア太平洋地域EAP円卓会議(APEAR)理事、日本産業精神保健学会(代議員)、日本産業ストレス学会(理事)、日本ストレス学会(監事)。非常勤講師、杏林大学、産業医科大学、京都文教大学。東京経営者協会経営労務相談室相談員。資格、国際EAPコンサルタント(CEAP-I)、カリフォルニア州臨床ソーシャルワーカー(LCSW)、臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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