出版社内容情報
人の自尊心を大切にしつつも、その生き方にかかわる心理臨床とは、人の内面、時に秘匿性に触れざるを得ないこともある。さらに近年はさまざまな要因が輻輳して生じている困難な心理的問題が多く、生物・心理・社会モデルを基本にしたアプローチが求められる。
本書は、現実原則に基づいた支援者としての自覚と責任、社会の変容を受けて全体状況と焦点を同時に的確に捉えて支援するための理論や技法の適用の仕方、バランス感覚ある心理支援者の姿勢について解りやすく述べている。
巻末には【付】として、ついに実現した国家資格としての「公認心理師法の成立の経緯と今後の課題」についての論考を収録した。
はじめに 理論を超える現実:ジェネラリストとしての臨床家
臨床心理学を学ぶとはどういうことか
心理療法の基本と統合的心理療法
心理的援助と生活を支える視点
心理臨床における判断
心理療法と支援
心理アセスメントが治療・支援に役立つために
子どもの心理療法のこれから
聴くという営み
見えること・聞こえること・コミュニケーション
司法・矯正領域において求められる心理職の活動
罪と人に相対する
子どもを育てるという経験
ADHDとよばれる人々に出会うとき
それぞれの生を全うするということ
それぞれその人らしく
ほの見えてくる現実の光と影
それぞれの生を支えあうセンス
臨床と日々の生活を貫くもの
「本当に必要とされる心理職」の条件(対談;熊谷晋一郎)
[付]公認心理師法の成立と今後の課題
あとがきに代えて:個別的に,ほどよいバランス感覚,分かち合うセンス
村瀬嘉代子[ムラセカヨコ]
著・文・その他
内容説明
人の自尊心を大切にしつつも、その生き方にかかわる心理臨床とは、人の内面、時に秘匿性に触れざるを得ないこともある。さらに近年はさまざまな要因が輻輳して生じている困難な心理的問題が多く、生物・心理・社会モデルを基本にしたアプローチが求められる。本書は、現実原則に基づいた支援者としての自覚と責任、社会の変容を受けて全体状況と焦点を同時に的確に捉えて支援するための理論や技法の適用の仕方、バランス感覚ある心理支援者の姿勢について解りやすく述べている。巻末には“付”として、ついに実現した国家資格としての「公認心理師法の成立の経緯と今後の課題」についての論考を収録した。
目次
はじめに 理論を超える現実―ジェネラリストとしての臨床家
臨床心理学を学ぶとはどういうことか
心理療法の基本と統合的心理療法
心理的援助と生活を支える視点
心理臨床における判断
心理療法と支援―回復する力の在り処としての子ども時代
心理アセスメントが治療・支援に役立つために
子どもの心理療法のこれから―現実生活と理論や技法を繋ぐ
聴くという営み
見えること・聞こえること・コミュニケーション〔ほか〕
著者等紹介
村瀬嘉代子[ムラセカヨコ]
1959年奈良女子大学文学部心理学科卒業。1959‐1965年家庭裁判所調査官(補)。1962‐1963年カリフォルニア大学大学院バークレイ校留学。1965年大正大学カウンセリング研究所講師、1984年より同助教授。1987‐2008年同教授。1993‐2008年大正大学人間学部並びに大学院人間福祉学科臨床心理学専攻教授。2008年より、北翔大学大学院人間福祉学研究科教授、大正大学名誉教授(2009年より、同大学客員教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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