出版社内容情報
著者は本書において,精神分析の最新の研究成果を臨床場面に実践応用するための技術論を展開する。壮大な仮説と検証のプロセスを辿ることにより,あらゆる心理療法に通底する「治療原理」へと接近することを目指した試みである。
「臨床家であること」とはどのようなことであるのか? 面接過程における「行き詰まり」と「治療機序」をめぐる思索,心理療法が有効にはたらく場とは? 一貫して臨床実践的に思考する姿勢によって,心理臨床家がその力を最大限に発揮するための技法的工夫が多くの事例を通して詳細に述べられている。
序章 精神分析の知との出会い
第一章 心理療法空間を支えるもの
第二章 手渡された抑うつ,罪悪感によるつながり
第三章 鏡のなかの自己
第四章 解釈と交流
第五章 恥をめぐる論考
第六章 心理療法における美的体験の意義
第七章 低頻度設定について
第八章 フロイトの転移論をめぐって
第九章 心理療法が有効にはたらく場
上田勝久[ウエダカツヒサ]
著・文・その他
内容説明
著者は本書において、精神分析の最新の研究成果を臨床場面に実践応用するための技術論を展開する。壮大な仮説と検証のプロセスを辿ることにより、あらゆる心理療法に通底する「治療原理」へと接近することを目指した試みである。「臨床家であること」とはどのようなことであるのか?面接過程における「行き詰まり」と「治療機序」をめぐる思索、心理療法が有効にはたらく場とは?一貫して臨床実践的に思考する姿勢によって、心理臨床家がその力を最大限に発揮するための技法的工夫が多くの事例を通して詳細に述べられている。
目次
序章 精神分析の知との出会い
第1章 心理療法空間を支えるもの
第2章 手渡された抑うつ、罪悪感によるつながり
第3章 鏡のなかの自己
第4章 解釈と交流
第5章 恥をめぐる論考
第6章 心理療法における美的体験の意義
第7章 低頻度設定について
第8章 フロイトの転移論をめぐって
第9章 心理療法が有効にはたらく場
著者等紹介
上田勝久[ウエダカツヒサ]
1979年三重県伊賀市に生まれる。2008年兵庫教育大学大学院学校教育研究科教育臨床心理コース修了。2018年京都大学大学院教育学研究科臨床実践指導者養成コース修了(教育学博士)。現在、京都民医連中央病院太子道診療所、臨床心理士。受賞、日本心理臨床学会奨励賞(2015)、日本精神分析学会山村賞(2015)、京都大学大学院教育学研究科長賞(2016)、三好暁光学術奨励賞(2017)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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