出版社内容情報
一九九〇年,東洋の禅を中心とした仏教思想と西洋の現代医療を結びつけたジョン・カバットジン博士が,マインドフルネスについての最初の著作を上梓してから年月が流れ,現在では医療領域だけでなく,心理学,教育,産業,福祉,スポーツといったさまざまな分野での適応が広まりつつある。
わが国でも,二〇一二年のカバットジン博士の来日を契機に,マインドフルネスの普及が大きく推し進められることとなった。
本書は,わが国へのマインドフルネスの普及を主導してきた二人の医師,貝谷久宣,熊野宏昭が,それぞれマインドフルネスの導入・普及から医療現場での臨床応用の実際と,その脳科学的な理解について述べ,僧侶であり芥川賞作家でもある玄侑宗久が,マインドフルネスと仏教との関係を語った注目すべき講演録である。鼎談では,現代的な「不安」への対処から瞑想のコツ,またマインドフルネスの考え方とその理解までが語られ,最後に貝谷による,マインドフルネスと瞑想において重要な要素である「呼吸」についての随想を付した。
マインドフルネスについての理解と実践のヒントが詰まった楽しく学べる一冊である。
貝谷 久宣[カイヤ ヒサノブ]
著・文・その他
熊野 宏昭[クマノ ヒロアキ]
著・文・その他
玄侑 宗久[ゲンユウ ソウキュウ]
著・文・その他
内容説明
本書は、わが国へのマインドフルネスの普及を主導してきた二人の医師が、それぞれマインドフルネスの導入・普及から医療現場での臨床応用の実際と、その脳科学的な理解について述べ、僧侶でもある芥川賞作家が、マインドフルネスと仏教との関係を語った注目すべき講演録である。マインドフルネスについての理解と実践のヒントが詰まった楽しく学べる一冊である。
目次
マインドフルネスの臨床―特に不安障害、気分障害患者を中心に(貝谷久宣)
マインドフルネスの科学(熊野宏昭)
達磨から白隠へ―禅的マインドフルネスの流れ(玄侑宗久)
鼎談 マインドフルネス(貝谷久宣・熊野宏昭・玄侑宗久)
呼吸のはなし(貝谷久宣)
著者等紹介
貝谷久宣[カイヤヒサノブ]
パニック症研究センター代表・医療法人和楽会理事長。京都府立医科大学客員教授。NPO法人不安・抑うつ臨床研究会代表。1943年名古屋市生まれ。1968年名古屋市立大学医学部卒業。岐阜大学附属病院にて研修。ミュンヘン・マックスプランク精神医学研究所留学。岐阜大学医学部助教授、自衛隊中央病院神経科部長、岐阜大学客員教授を経て1993年開院。第3回日本認知療法学会会長。第1回日本不安障害学会会長(2009年)。第4回日本マインドフルネス学会会長
熊野宏昭[クマノヒロアキ]
1985年、東京大学医学部卒。1995年、東北大学大学院医学系研究科人間行動学分野助手。2000年、東京大学大学院医学系研究科ストレス防御・心身医学助教授・准教授。2009年、早稲田大学人間科学学術院教授、早稲田大学応用脳科学研究所所長を兼任。2016年より、早稲田大学人間科学学術院副学術院長・人間総合研究センター所長。マインドフルネスやアクセプタンスなどの技法を含む「新世代の認知行動療法」について、特に医療場面で短期間で大きな効果を上げることを目指した研究を行っている
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県三春町生まれ。慶応義塾大学文学部中国文学科卒業。現在は福聚寺住職の傍ら、花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部の客員教授、福島県警通訳、福島県立医科大学経営審議委員、「たまきはる福島基金」理事長、鈴木大拙館アンバサダーなど。2001年、『中陰の花』で第百二十五回芥川賞受賞。また2007年には柳澤桂子氏との往復書簡『般若心経 いのちの対話』で第六十八回文藝春秋読者賞、2009年、妙心寺派宗門文化章受賞。2012年、仏教伝道協会より第一回沼田奨励賞受賞。2014年には東日本大震災の被災者を描いた短編集『光の山』にて芸術選奨本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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